9人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
私もそうだが、お金を初めて入手できるようになると、そのお金はあるだけ使ってしまうし、無くなっても生きていける場合が多い。
無くなったら、親に泣きつけばいい。
無くても、住む家はあるし、飯も食べさせてもらえるし、電気だって使える。
だからこそ、あるだけ使ってしまう。
そしてその内、俺はお金を稼いでいるから、もう大人だと錯覚する。
いや、私は錯覚した。
もう自分はお金を稼げるから、自分の力で生きていけると。
社会について何も知らない無知な私は、今考えると本当に愚かだ。
自分に力があると思い込んでいた。
頑張ればどうにでもなると思っていた。
友達や恋人がいれば、力を合わせて生きていけると思っていた。
その全てが否定されるまでは。
もちろん、否定したのは自分だ。
自分の経験を経てだが。
最初のコメントを投稿しよう!