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2.震災と原発事故
2011年3月11日、私たち家族は福島市に住んでいました。その日は、当時幼稚園の年中さんだった娘のお友達が2人、それぞれのお母様も一緒に我が家に遊びに来てくれていました。
女の子3人は2階の子ども部屋で、私たち母親と下の息子は1階のダイニングで楽しく過ごしていたのです。
その最中に突然の大きな揺れ。家が壊れるかと思う程揺さぶられ、立っていられない程でした。2階で泣き叫ぶ子どもたち。2階には倒れる様な家具も無いし、そのまま動かないように叫びました。すぐにおさまるだろうし、階段で転んだりしたら…と思ったのですが、あまりにも長い揺れに耐えきれず娘ともう1人が1階に降りて来てしまいました。
揺れ続ける中、私は這うように階段を上がり残った1人の元へ。恐怖で動けなかったのか、私の言う事を聞いて動かなかったのか…とにかくその子にはかわいそうな事をしてしまいました。
地震の情報を得ようとつけたテレビには、信じられないような光景ばかりが映し出されました。
楽しかった時間は唐突に終わってしまいました。余震が続く中、帰って行ったお友達。それでもその時はそれが長いお別れになるなんて思いもよりませんでしたが……。
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