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始まり(仮)
うちは厳しかった。おかえりチャイムは家で聞くもの。なる三十分前には家にいないといけなかったし、金曜日に出る土日の分も含めた膨大な宿題は金曜日のうちに、何時間かかってでもやりきらないといけませんでした。あとは…夜は必ず九時就寝。九時を過ぎて起きていたらいないものとして扱われる。だから少しでも音を立てたらすごく怒られます。殴られることなんて多々あったし、「お前はできない。」「犬の方が頭いい。」「すぐに泣くんじゃねぇ。俺が悪いみたいだろう。悪いのはお前だろ。違うのか。」罵詈雑言を浴びせられました。(この時はこれが普通だと思ってたから友達が親に殴られたことないって聞いた時はほんとに驚いた。)
こんな生活、小三くらいには無理になっていたんです。体が九時になっても寝てくれない。まだ活力はだいぶ残っているから。だから私は九時に寝たフリをして少し悪いことを始めたんです。
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