プロローグ

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それは、私が目の前に迫ってきた先輩から逃げるように身体を奥に引っ込めたから。 自分で言ったくせに、もう後悔している。 「嫌なら、いーよ」 「嫌じゃ、ないですから」 嫌だとか、嫌じゃないとか、そういうんじゃない。 出来るか、出来ないかだ。 私のパーカーのフードの先をつまんだ西嶋先輩は、それを深く私の頭に被せると、さらに深く引っ張った。 それと同時に、唇に感触が伝わる
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