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『お疲れさん。終わったな。』
植松後ろから大門が現れた。
『これで彼女の仇は取れたね。』
大門の後から今泉も来た。
植松は大門と今泉に背中を向け背中を振るわせ涙を流しながら
『解決しても彼女は帰って来いひん。』
大門は植松の言葉に
『警察官って言うのは危険と隣り合わせなんだよ。植松は彼女の分まで警察官として頑張らないとな。辛いかもしれないけどこれが植松が社会に出て選んだ職業なんだ。』
今泉は植松と大門に
『今回の事件は、この薬物系の事件を撲滅にするスタートラインに立てた気がします。明日からまた頑張らないと。植松、ありがとう、済まなかったね。大門先輩、ありがとうございました。自分は署に戻ります。』
今泉はその場から居なくなり、大門はポケットかはハンカチを取り出して植松に渡し
『あとは木更津警察署に任せて俺達も帰ろうか。涙を拭きなよ。』
『ありがとうございます………』
植松は大門からハンカチを受け取り涙を拭きながら言葉に頷き、大門の運転で鴨川警察署に戻った。
鴨川警察署に戻る途中、運転している大門は助手席に座っている植松に
『植松は明後日から出勤な。』
植松は大門の言葉に
『明日じゃなく明後日でっか?』
大門はにっこり笑って
『彼女の遺詠に報告して来なよ。まだ四十九日過ぎてないから自宅にお骨があるだろうし。植松が彼女の実家はどこか知ってるならね。』
植松は大門の計らいに
『もちろん知ってます。』
大門は植松に
『それじゃ行っておいで。もちろん手土産持参だからね。』
植松は大門の言葉に
『もちろん手土産は鴨川市名物の鯛煎餅か鴨川バームクーヘンを持って行きます。』
大門は何かを思い出し
『そうだ、忘れてた。植松さ、明後日の朝、忘れずに刑事長の渡瀬さんのところに行ってくれる?渡瀬さん、俺に植松へ伝えてくれって言われてたんだ。重要な話しがあるとか。』
植松は大門に驚き不安な表情で
『渡瀬さんがうちにでっか?重要な話しってまさか異動?はたまた普段が普段だからクビ………?』
大門は笑って
『何だろうね。気にしなくていいんじゃない?』
植松は大門を見ながら
『もしかして大門先輩は内容知ってるんやないでっか?』
大門は笑って
『さぁね。俺は知ってても知らない。』
植松は大門の言葉に
『それ、知ってるって聞こえますけど………』
大門は植松に
『まぁ、渡瀬さんのところに行ってみればわかるよ。』
植松は大門の言葉に
『それ、凄〜く怖いんですけど………』
そんな会話をしながら鴨川警察署に向かっていた。
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