始まりはこんな感じ

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咄嗟に顔を横に背けるが、グイッと正面へ向けられる。頭上の両手の拘束も、非力な俺に、解くことはできないままだ。俺は諦めて、脱力する。 こんなに俺って、、弱かったのか… さっきから奴の隙をみて逃げ出そうと、実は何度か全力で足掻いているのに…全く通用しない。 大体、謝るくらいなら、最初からしようとしなければ良いのに、とも思う。  俺の態度に構わず、圭一の唇が近づく… 「おまえ、マジでしたら、一生許さないからな。絶対、いつか、仕返しっ…        っ…ん…んんっ!」 最後に、全力で言葉で抵抗して、脅しをかけようとしたが、無駄… 圭一の唇が、俺の唇をなかば強引に…塞いだ。     「んうっ… んっ…」 大の男が、年下の男に身体の自由を奪われ、 さらには、唇を奪われ、俺は本当に、わけがわからなくなっていた。これは現実…なの、か?…    「ん、ん…っ んンっ…!」 おまけに圭一は調子に乗ったのか、キスは段々と、エスカレートしていく… え… 嘘… 舌がっ… 生温かい舌が、好きに、俺の口内をかき回していく。    なんかこいつのキス…ヤバい…
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