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仮に好きな人が裸で目の前に現れたとしても、ダメなときは、きっとある。
これは、断言できる。
男には肉体的なことだけじゃなく、緊張とか疲れとかストレスとか、精神的な部分で、うまくいかない時が本当にあるんだよ、、だから自分を責めないでくれと、俺は世の中のしょげている女子にお伝えしたい。
…おっと、脱線した…
俺は続ける。
「だからお前のソレがダメだったのは、一時的なもんじゃねーの?その一回がダメな位で、なに…血迷ってるんだよ。だいたい…俺は男、なんだぞ。シテみたいとかいきなり、同じ男のおまえに言われて、無理矢理、キ…キスまでしやがって……俺、マジで、度肝抜かれちゃったじゃん…びびらせんなよ。
おまえ、きっと、まだ大丈夫だよ…
今日のことはさ、もう、俺、綺麗さっぱり忘れてやるから。
マジでしっかりしろよ圭一。ま、とりあえず俺今日のところは、帰るわ。」
一気に、説得してこの場から逃げ出す……俺の目論見…。
…通用するか?
お願いです… もう、ホント今日は無事に、帰らせてください…!
俺の、キスは水に流すよ発言。
どうだ、平和主義の俺だからできた発言だ。
そうじゃなければ、この事例の場合、相手をボコボコにして、普通に絶交とかもあるんじゃないかな、きっと。
圭一は、どう返してくるかな…
正直、さっぱりわからん。もはや奴の行動は、俺の理解の範疇をこえているから……
俺はゴクリと、唾を飲み、圭一の返事を待つ。
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