始まりはこんな感じ

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やはり人間、笑顔が大事。 人の嫌がることも、可能な限り俺は進んでやる。だってそれで誰かが喜んでくれたり、些細なトラブルが減るなら、それでいいんだ。それでこそ、俺の存在価値がある。 それだから、普段俺は滅多に人に対して怒ったことがない。本当は内心、頭にきていても、とにかくトラブルが嫌いだから表に出すことは、まずない。 しかし、今は、ちょっと別だ。 ここでヘラヘラして平和主義を貫くのはちょっと、違う気がする。 だから俺は、今までで恐らく誰にも、一度も見せたこともない、渾身の表情で奴を睨みつけた。 …あ?   なんかあるなら、ハッキリ言ってみろ。   シテみたい?…とか、 なんか意味わからんフレーズで俺を動揺させやがって… なんなんだそれ、どういう意味で発信したんだ、俺がおかしく受け止めてるだけか?… バカタレ。     延々と続く、俺の心の声。 …っていうか、そろそろいい加減に、俺から退きやがれ。 手首が痛い、腹もなんか重いし、無駄にでかい圭一にのしかかられて、     少し苦しくなってきた…。  
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