1人が本棚に入れています
本棚に追加
毎年、秋になると
我が地で豊富に取れるサツマイモを
隣国へたっぷりと贈っていたのだが
ダーオサ王は、
今年からは金を取れと言う。
日頃の友好的交流への感謝の気持ち
として、こちらが勝手に
贈っていたものだと言っても聞かない。
ならば今年から打ち切れと言う始末。
このままではこの国は滅びてしまうと
危惧した家来は、いつかこの王を
殺めるしかないと思っていた。
でないと、我が国の国民達が
危険にさらされ、路頭に迷い、
明日を失ってしまう。
そこで急に良いアイデアを思い付き、
ダーオサ王へ向かって剣を振り上げると
心臓めがけてザクリと刺した。
王は呻き声をあげ、やがて息絶えた。
家来は剣を振り上げ叫んだ
「明日、あなたを倒す予定だった!
お望み通り、あなたの明日を、
そして、我が国の明日を呼んだのだ!」
最初のコメントを投稿しよう!