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「……ッはぁ、バカ……どこだと思って……」 「中入ろう?」 「……うん」  扉が閉まるのと同時に、また後ろから抱きしめられた。あと5分しか……いやたぶん4分くらいしかないしこれ以上は何もできないはずだけど、改めて考えるとこの状況がものすごく恥ずかしい。 「っおい、どこ触って……」 「時間がないから僕の好きにさせて?」 「……それはいいけど……」 「……けど?」 「……ちゃんと顔見せろよ。……もっと辛くなるって……わかってるけど……」  言いながら涙があふれてきた。情けない。こいつはもっと辛い思いをしてきたはずなのに……。 「泣かないでよ弘……可愛すぎて爆発しそう」 「……っ、……押し当てんな……」 「お願い……触って?」 「……は……?」 「ちょっとでいいから」  真顔で懇願され、俺は竜美の下半身にそろそろと手を伸ばした。……自分以外のものに触れるなんて当然はじめてだ。布地越しにも自分のより立派なのがわかる。 「お前……ずるい」 「……え?」 「なんで俺よりでかいの? 昔は同じくらいだったのに」 「勃ったところなんて見たことないでしょ?」 「……まぁ」 「僕も弘のが勃ったところちゃんと見たことない。ちょっと触っただけで殴られたし」 「当たり前だろっ! あの頃まだ小4だぞ。悪ふざけにも程がある」 「……ふざけてたわけじゃないけどね」 「ていうかもう5分経ってないか?」 「さぁ……まだじゃない?」 「……」  ん……? この表情……何か隠してるなこいつ……。
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