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* 「……ッ」  腰が……いや全身が痛い。もはや1ミリたりとも動けない。昨日の朝は『魂で繋がる行為』なんて悟ったつもりでいたけど、俺の考えは完全に甘かった。 ……結論から言うと、アダルト付喪神が絶倫すぎたせいで、圧倒的に肉体で繋がったまま昨日という一日は終わった。 「ひーろ、起きた?」 「……」  声がおかしい。優心の声がおかしい。本当におかしいからもういちど言うけど、優心の声がおかしい。 「ねぇ起きてるよね? 弘」  起きてるけど怖くて振り返れない。だって後ろから子供の声がする……。 「ひッ!」 「やっぱ起きてるじゃん」  横になっている俺を跨いで、何かが目の前にちょこんと座った。そう……「ちょこん」と。  「おはよ、弘」  朝起きたら、俺の恋人が銀河系レベルの超絶美少年(推定小4)に変わってました。 「勘弁してくれ……」  あまりに受け入れがたい現実だけど、とりあえず服を着ていてくれたことだけは大変ありがたい。俺は裸だけど。 「ごめんね。なんか霊力が不安定で、死んだときの年齢に戻っちゃった」  やっぱり小4だった。もう無理。 「いっぱい出しすぎたせいかな……弘の中に」  やめてくれ。今お前の見た目は小4だ。 「でも弘とエッチしたら元に戻れる気がする」 「やめろ」 「じゃあキスは?」 「……もうそういう発言いっさいやめてほんとに」 「じゃあやっぱりセックスしよ?」 「……なんで戻るの?」  あぁだめだ。小4の優心が可愛すぎる。
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