9/12
前へ
/50ページ
次へ
「心配いらないよ。小4の頃なんてもうとっくに弘のこと犯しまくってたから。頭の中で」  でも中身とのギャップがエグすぎて今にも吐きそうだ。 「………怖っ」 「でもこの体格差はきついなぁ。弘も小さくなれたらいいのに」 「小4の体でそんなこと絶対にしたくない」 「もう何度もシたんだから一緒じゃん」 「一緒ではない、絶対に」  よし、とりあえず服を着よう。誰が見ているわけでもないけど、小4の美少年と裸の成人男子なんて絵面的に犯罪だからな。 「ッッ!? やめろ!!」 「おはよ、弘。今日も可愛いね」 「その姿で乳首に挨拶しないで! ほんとに!!」  もう無理。メンタル崩壊する。 「優心、たのむから……ほんとにたのむから早く元に戻ってくれ」  見た目は子供、中身は変態付喪神のユーシン様に、俺は裸のまま全力で土下座した。もう絵面とか気にしてる場合じゃない。 「元って? 何歳に戻ってほしいの?」 「お前ならなんでもいいけど、小4だけはやめ……っ……」  あぁ……やっぱりだめだった。どれだけ時間差でくるんだ……。 「えっ? 弘……?」  記憶がとんだことで感じずに済んだ当時の悲しみと寂しさが、今になって押し寄せてくる。優心の存在を忘れることで逃げていた自分への怒りも……。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

228人が本棚に入れています
本棚に追加