イゾママとしっぽり

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イゾママとしっぽり

エンポリオどこ行ったんだホントに? まあバタースカッチのうげええええええ!を翻訳してくれたチェルシーの言には違和感がなかったし。 恐らくそう離れちゃいないだろう。 そもそもエンポリオの出張の目的が解らんしなあ。何で背後からイゾママ臭がするんだろう? あー♡背中に大きくなったお腹のポムっていう感触が。 あーね?向こうに水車小屋があるのね? 引っ張られるって言うより押されてる。 水車小屋に入ってしまったので振り返ったら、堪らんママが目をウルウルさせていた。 「しぇんしぇい見ーつけた♡」 「いきなり何だお前は?!どうやってここに?!」 「メールでユノとかマリルカとかが、しぇんしぇいにいっぱいしてもらったって言ってて。ユノが32回、マリルカが77回、計102回。相互平等条約の履行を求めてきた♡あーん♡しぇんしぇい好き♡お腹大きくなった私を見て♡んー♡ラブ・ミー・フォーエバー♡」 「まあ、それはそれとして?どうやってここに俺がいると解った?」 「魔王携帯のアプリ?には、しぇんしぇいの魔力を感知してモニター出来る「勇者発見君」っていうアプリ?が既に」 そんなアプリあったのおおおおおおおおおお?! 慌てて携帯ロック解除して、アプリを探すと勇者発見君があって、アンインストールしようとしたらロックされていた。 「魔王おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!何やっとんじゃああああああああああああああボケえええええええええええええええええええ!!!がはん!」 押し倒されて、妊婦に吸い取られた。 俺は、正直に情報共有しようとした。 ユノが盛ってくるとは想定の範囲を超越していた。 あのあざとママめ。ミラージュまで乗ってくるとは。 32回もしてねえよおおおおお俺は! 妊婦後期のくせに俺に跨がっていたイゾルテ・フレイア・エルネストは、俺の手を握って深いキスをねだってきた。 改めて美人なママになったな。イゾルテは。 仕方ないから、そのまま奧をトントンすることにした。 物凄いいい反応♡ああ可愛いなあイゾルテは♡ 正直、全部片付けてからしようと思ってたんですよ? 生まれたら、また入ってますかー?誰かいますかー?もしもーし♡ってやろうと思ってた。 今やっちゃったから、入ってますよー?って答え返ってきたし。 「ねえしぇんしぇい♡フランチェスカと離婚して、アリエールと再婚したってホント?アリエールが帰ってこないって、凄く怒ってる」 あー。一時期そんな気持ちに。 俺はジョナサン・エルネスト。 ジョナサン・エルネスト・リトバールじゃないし。 「イゾルテ。1つ頼みたいことがある」 「い、いいけど♡トントンしてる♡」 そりゃあそうなんだけど。 「俺が戻るまで、アリエールとロズウェルを頼む。イゾルテ♡子供が生まれたらさ♡2人っきりでデートしような?」 それは、私とアリエールをロズウェルのママに? アリエールと嬉し恥ずかしファーストナイトが? 「うん♡アリエールの相手は♡私♡イゾルテ・フレイア・エルネストが♡責任もってするから♡」 うん。鼻血拭こうなとりあえず。 今借金が何回か、数えるのも馬鹿馬鹿しくなっていたお下劣国王の、見るも品性の払底した姿があった。 恐ろしいのは、本気で、心から彼女達を愛している点だった。そこには一切の矛盾はないと言い切れる。 タレイア・ウル・ウィンシュタット辺りが見れば、こいつはどう見てもとっくの昔にショボい自殺をしたフリードリヒ王ソックリだった。
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