宿題提出

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宿題提出

さて、どうしたものかねえ? たまに現れる襲撃を、剣をもって躱したエンポリオ・リトバールは、仮に設けたオフィスで、ボソッと呟いていた。 「ああよかったよ。水車小屋にいてくれた。イゾルテに感謝しないと」 扉を開けて、入ってきた婿殿の姿に、思わずエンポリオは立ち上がった。 「婿陛下にーーああ!我が愛しのエマニュエル!」 「ねえ?(わたくし)の言った通りの場所にいたわね?ああ貴方♡」 30過ぎたおっさんおばさんの抱擁見せられてもなあ。 「それにしてもよかった!君の香水は、普通のものの方がいい!だいぶ、迷惑をかけたね?婿殿」 ああ。お陰さまで劇場が倒壊したよ。 「婿殿はいいが、ターニャはどうして?」 「斬りに来たのよ。ジョナ様の敵をぬたあんと」 「今回は、(わたくし)も殺るわよ?エンピー♡」 「うん。何故か、こうなった。いや!ターニャとエムとは何にもなかったよ?!信じてエンポリオ!」 何かあったとしか思えないのだがねえ。 エンポリオは釈然としていなかった。 隠れ家としてはいいチョイスだった。 エンポリオが揃えた、白磁のティーセットとアールグレイとレモンが振る舞われ、俺は、ミラージュとエンポリオ、両方に出された宿題を、披露しようと口を開いた。
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