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「『桜舞踏会』は一週間後だ。鍛えてばかりじゃ体に悪いし、たまには思いっきりリラックスしないとね」
後ろからの声に振り返ると、準備体操をしている白髪の幼女がいた。第八チームを束ねる監督者、花達 白露である。
「……なんちゅー水着着てんだお前」
「ふふーん、眼福だろう?」
「幼女に欲情する性癖は持ってないんでな、普通に意味わかんねえ」
白露は局部だけが隠れるくらい際どい水着を着けていた。いわゆるマイクロビキニという奴だ。セクシーポーズを見せつけてくるも拓徒は白い目しか向けず、白露がちょっと落ち込む。
「貸し切りなんだってな。道理で誰もいないわけだ」
「他の人がいたら落ち着かないだろうと思ってね。普段は水泳教室やジムとして使われているけど、誰もいないプールってワクワクしないかい?」
「してんの?」
「メッチャワクワクしてる!」
「だろうな、見ればわかる。他の三人は?」
「もうすぐ来ると思うよ。あ、ほら、ちょうど来たよ」
白露が見た先に顔を向けると、三人の少女が順に姿を見せる。
「今日は思う存分遊ぶわよ!覚悟はいいかしら拓徒!?」
オレンジ色という奇抜な髪を片側でゴムで束ねた少女、桃園寺 美果は髪色に合わせたオレンジのビキニを着て腰に手を置き堂々と言い放った。
「『桜景色』に入ってからはずっと戦ってばっかりだったからすごい久し振りだよ。私も思う存分楽しむ!」
栗色の髪をした少女、皇 灯依はピンクのビキニ。腰には花柄のパレオを巻いていた。
「くっ……慌てて買ってきたからサイズが……じっジロジロ見るな拓徒!」
長い黒髪をポニーテールにした少女、駿河 詠梨は下はともかく上は明らかにサイズが合っていない白のビキニ。小さすぎたのか胸が若干潰れている。
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