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契約 第二十三話
その音を大将が聞いたのか、早く作ってくれた
木の上に置かれたお寿司を食べる
もちろん、ツナマヨは無し…。
まずは、マグロから食べる
手に取り、醤油をつけて一口で食べる
ん~美味しい!
回っている方より断然美味しい!
お魚本来の味…。魚臭さがない
それから、サーモン、たまごも食べ終わった
怜央さんはその他も注文してたけど、僕は、大食いって言うよりかはご飯が好きなだけ
昔はご飯3杯食べれたんたんだけど、バイトの疲労や、お金が無くて1日おにぎり1個の日もあったから、そんなに入らなくなってしまった
怜央さんがお寿司を食べている方を見る
別に美味しそうに食べているわけではないんだけど、お寿司屋さんのCMとかに起用されそう
なんだって、美形は美しく見えるよね…。
そこがなんか、ムカッって来る時あるし、完璧すぎて嫌な時もある
ま、けど!お寿司食べれたし!いいや!
大将に「お会計お願いします!」と言うと「1万…。」と驚きの値段がかってきた
い、1万!?
ぼ、ぼったくられてない!?
ポケットから僕の財布を取り出す
ベリベリと言う音を立てて財布を開けると怜央さんが「それは財布なのか?」と聞いてきた
へっ?
「そんな音が出る財布なんて聞いたことないぞ?」
「えっ?あっ…。マジックテープ…。」
なんか、今更恥ずかしくなってきた…。
だって、子供たちが使うやつでしょ!?
まだ、使えるからいいな~と思ってたけど、大学生になってマジックテープの財布を使ってたらさすがにいけないか…。
そんなことを考えていると怜央さんから「マジックテープと言うのか…。何円ぐらいだ?」と質問された
ええっと…。何円だったけ?あっ…。
「確か…。1500円ぐらいだったと思います」
「1500円…。俺が10秒ぐらいで稼ぐお金だ」
10!?
1時間じゃなくて?
「さすがに、安すぎないか?騙されていないか?大丈夫か?」
などと、心配されていたら大将が「早く…。1万円…。」と言ってきた
あっ…。そうだった!探さないとと探さているうちに怜央さんがもう払ってくれていた
大将の邪魔になっては行けないので素早く外に出た
ツナマヨ食べたかったなぁ~と最後に思ったのはここだけの話
「すみません、5000円は持ってるので」と言い渡すと「じゃあ、その5000円分はキスで貰おう」と言い顔に近づき優しいキスをしてきた
そ、外なのに!
チュッとしてから離れた
舌を絡めないキスなので、まだ言いにしろ
「も、もう!帰ってからやってください!」と言うと「帰ってからはもっとベットで激しいやつだ」と耳元で囁かれた
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