店長 店長 店長!

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店長 店長 店長!

「店長を呼べ!」  はい、今日も来ました、クレーマー。働いているのはほぼ若い学生、店長が新卒の女性の店だから、完全に舐めきっているクレーマーが来た。 「料理に毛が入ってたんだよ! 早く店長呼べよ!」  このクレーマーのせいで、この時間にシフト入りしていたバイトの多くは辞めた。理由は分かり過ぎる。最低時給で、わざわざクレーマーの怒鳴り声に耐えたくなどないからだ。 「聞こえてんのか! 店長呼べって言ってんだよ」  そして、店長も休む時はある。正社員だろうと、そこは保障されている様だ。そして、バイトが減ったこともあって、代わりに社員が派遣された。 「店長代理ですが、何かありましたか?」  複数の武術を極めていそうな、とにかくガタイの良い社員。こう言ったトラブルの際にかり出され、様々な店舗で大層感謝されていると聞く。  因みに、良くあるクレームに対抗する為か、ストレス由来の為か、スキンヘッドである。どうあがいても毛は混入しない。そして、唯一残ったバイトの俺は、節約の為に髪を短く刈り込んでいる。  体格の良い社員が、スキンヘッドを撫でながらクレーマーを下ろす。何も言えなくなるクレーマー。転生小説ならば、ざまあ系に分類されるだろうか。 「何か問題でも?」  調理の際に引火させない為、社員の鍛え上げられた腕は殆ど露出している。社員は、その仕上がった筋肉に力を込め、血管を浮かせている。  尚、ここ最近のクレーマーの迷惑行為で客入りが減り、他の客は居ないので社員はクレーマーに付きっきりである。
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