度を超えたクレーム

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度を超えたクレーム

「お客様、大変不快な思いをさせて申し訳ございません。この通り謝罪させていただきます。」  その謝罪を受けた鬼族は、みんなでワッと笑い出した。 「こいつプライドねぇのかよ。」 「みっともねぇぜ! だせぇ!」 「おい、三回回ってワンって言ってみろや、アッハッハッハッハ!」  そういって客の鬼は豪鬼を笑いものにすると、今度は、土下座している豪鬼の頭に足を乗せて踏みつける。 「おい、靴舐めろや。そうすりゃ、許してやらんでもないぜ。このチキン野郎! あっはっは」 「あんたたち! いいかげ……」  流石に見ていられなくなった小百合が駆け出そうとすると、何者かの手によって止められる。  小百合が振り返ると、そこにいたのは……  誠だった。
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