第一幕 奇跡とは

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「もう!二人とも反応が虫の息だよ!玄関に一億だよ?一億あったら何が出来る?なんとバウムクーヘンが百個食えちゃうんだよ!嬉しい通りこして死んじゃうよ!!」  私は生涯愛し続けることを誓ったバウムクーヘンを山のように想い浮かべて……ウヘヘへへ♪ 「……落ち着け。百個も食べたら死ぬぞ物理的に」  む。 「アタシはバウムよりエクレアかな~」  むむ。 「冷たい!琴音ちゃんも寧々も夢をどっかに置き忘れたの?取りに行ってきて!そしてレンジで温め直して!」  して……して……室内にこだまする語尾。 「はい」  手を上げる寧々。 「どうぞ」 「夢は何ワット何分ですか~」 「……え?」  思わぬ質問。 「500……700、いや、1500ワット10分よ!」 「夢、蒸発した……!!」  琴音ちゃんが叫んだ。
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