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「なに?」
「に、西島さんってさ」
うおお・・・・。口から胃液やら心臓やら、体内の臓器が全部逆流して飛び出しそうな感覚に陥った。冷や汗が流れ、寒くも無いのに身体が冷たくなった。
「彼氏、いるの?」
ききき、聞いてしまった!
遂に!
やっと!
ああ、長かった!
彼氏いるのかと聞くだけで、実に一年以上かかってしまった。
西島さんは困ったような顔で黙ってしまった。
返答を待つ間が、途方も長く感じる。ああ・・・・また胃が痛くなってきた。もしこれで彼氏がいるとか言われたら、俺は立ち直れない。
しまった。会社に休職届出しておくべきだった。明日、まともな仕事が出来るとは思えない。体調不良で急に休んだら、会社に迷惑がかかるだろう。どうしよう・・・・。
これは彼氏がいるから、返答に困っているのではないか――
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