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「文は将棋は打てますか」
と、周平さんは部屋の角の棚から将棋の碁盤を出てきた。
「そこそこ…ですかね」
一応ルールは知っているし、現世でも小学校の頃によく兄と打っていた。
周平さんは碁盤を私の前に置いて駒を出して並べ始めた。
私も駒を頂いて並べる。
パチパチパチと心地よい音が部屋に響く。
そこで私は気がついた
「あれ、谷先生達は……?」
「あぁ、兄上方は風呂でしょう。」
「え、周平さんは行かなくて良いんですか。」
兄が行っているなら弟である周平さんも行ったらいいのに…と思っていると周平さんが口を開いた。
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