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3人目を倒したあたりで、流石にこっちも危なくなってきた。
スピネルさんや水無月さんの援護射撃は、わたしたちの目の前の敵には向けられない。
近すぎて誤射の可能性があるから撃て無いんだ。
ジリジリ後ずさりする……けど……。
「これ以上は危険だよね。」
もうトラップが目の前。
これ以上後退もできない。
前からは重騎士が攻めてくる。
横や後ろはトラップだらけ。
倒れた重騎士は場所を占拠してくるし。
援護射撃も期待できない。
重騎士は縦列渋滞してるし。
流石に打つ手が無くなってきた。
「どうにか堪えないと!!」
わたしが重騎士を睨んだ。
彼らは今までの敵と違って統率が取れてる。
だからこうも苦しめられる。
統率をとっている指揮者を倒せたらいいんだけど……。
指揮者は後ろに隠れている。
しかも水無月さんたちから死角になるようなところに。
遠距離攻撃が届かない相手だから倒しようが無い。
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