ベースキャンプ

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『コイツらどかせばいいの? そしたらもっと話し出来る?』 「え? あ、うん。」 思わず返事したけど、あてにはできない。 妖精って確か気分屋だったハズ。 『わかった。 コイツらどかすからいっぱいお話しよう!』 ティポットの声が聞こえたと思ったら、すごい突風が吹き抜けた。 突風に煽られて次々倒れる重騎士たち。 その場に倒れたもんだから、こっちに来る道が塞がれた格好になった。 「凄い。」 ちょっとティポットのことを見直した。 『これでいいよね? お話しよう!』 「でもでも、転ばせただけだからすぐ起き上がってくるよ。」 残念だけど時間稼ぎにしかならない。 『え〜!!』 残念がるティポット。 けど仕方ない。 相手を倒すしか方法はないもん。 時間稼ぎをしてくれたのはありがたいけど、こっちの状況が好転したわけじゃない。 わたしは倒れている重騎士に剣を振り下ろした。
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