ベースキャンプ

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『じゃぁ、もっと遠くに飛ばしたらお話出来る?』 「え? あ、うん。」 『よし、約束だからね。』 ティポットの声が聞こえたと同時に、さらに凄い突風が吹き抜けた。 思わず目を瞑ったんだけど……。 目を開けてみると驚くことに目の前の重騎士たちがいなくなった。 「すごい……。」 『えっへん。 ボクがちょっと本気を出せば、こんなモンだよ。』 風の妖精ってだけあって、すごい力だよ。 『さあ、お話しよう。 まずはなんで突然いなくなったの?』 「えと、村からってことでいいのかな?」 わたしに過去ティポットとあった記憶は無い。 話を聞いてる限りだと、神官見習いをやってた村での話かな? って思えてくる。 『そうそう、なんで突然いなくなったの?』 「わたしにもわからないの。 突然の地震が起きて、気がついたら別の場所にいたの。」 思い出しても何故別の場所にいたのか分からない。 そして、夢のことを思い出した。
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