ベースキャンプ

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「マリトさん拗ねないの。」 ここにも大きな子供がいる感じ。 まあ、見えない、触れないってものを信じるのは難しいか。 「ティポット、さっきの重騎士どこら辺まで飛んでったの?」 一旦ここから遠ざけてくれたのはありがたいけど、どのくらいの時間稼ぎになったのかな? 『あっちの方まで。』 ティポットは得意げに言った。 あっちの方って……。 うーん、どの辺りだろう? 少なくとも見える範囲でないのは確かなんだけど。 「ミル、一体何がどうなっているのですか?」 「あ、ルシフェルさん。」 突然のことにルシフェルさんも困惑気味だ。 「実は……風の妖精さんが助太刀してくれて。」 「風の妖精……ですか?」 どうやらルシフェルさんにも見えてないみたい。 さて、どこから説明しようかな?
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