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女子のみんな注目の爽やかイケメンくんは私の斜め前の席に座った
おぉ~近い
思いがけず席が近くて緊張してしまっている
兼平慧 15歳
フワッといい匂いがするのは余計にイケメン度が増す
その時、私の前の席に目力強い彼がドスッと座った
えっ?近っ…
宇津木旭 15歳
2人の席が隣だった事で女子の興奮が再び上昇
私は、そんな2人の後ろ姿をを特等席で見られるなんて申し訳ないと思っていた
旭「ねぇ」
その時、いきなり宇津木くんが振り返り話しかけてきた
みひろ「えっ?えっ?」
ありえない。突然すぎて挙動不審みたいになってるし
まさか話しかけられると思ってないから、何もかまえていなかった
旭「席、変わってくれない?」
なんの説明もなく席を変えてほしいと要望され、すぐに返事ができないでいると…
無言でじっと睨まれている
えっ?初対面なのにこんな扱い
みひろ「えっと…わかりました…どうぞ」
慌てて立ち上がりバッグを抱えると、彼に席をゆずった
ただ自分勝手な彼が一番後ろの席に座りたい為に、おとなしそうな私を無理やりどかして席を奪ったみたいに見えたかもしれない
それを見ていた女の子たちはコソコソと話している
「幻滅。顔はいいのに性格悪い」とか聞こえてくる
一気にさっきまでの人気が下がっていくのがわかった
でも、なんでだろ?
私は悪い人には思えないんだよな…
むしろ後ろに彼がいると思うとドキドキして、宇津木くんの事ばかり考えているくらいだった
実は私ってドMなのかな…
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