月海の死の真相

1/1
前へ
/24ページ
次へ

月海の死の真相

東宮隆一の弟の英史郎は兄と違い学力が低い。 それなのに なぜ 探偵 目指そうかと思ったのかって? 確かに劣等感あったよ。 いっつも兄ばっかり両親は褒めるし 僕の事は全然 褒められずに 『お兄ちゃんを見習いなさい、なんでこんな点数しか取れないの?』って言われてさ こっちが聞きたいつうの お兄ちゃんと頭の作りが違うんじゃないって思ってるんだけどさ でもさ ちょこっとぐらい褒めてくれても良いよね まあ だからお兄ちゃんばっかり良いなって モテるしスポーツも出来るし 何もかも出来るじゃんって思ってたんだけど お兄ちゃんが居なくなったら良いのにとも思ったよ。 でも いざ 居なくなって 兄の事を調べたらさ 探偵の学校に行って 一生懸命 頑張ってるのが解ってさ 兄がなんでも出来たのは陰で凄い努力してたからじゃないかって思ったんだよ。 それにね お兄ちゃんは僕が劣等感感じているのも嫌ってるのも居なくなってしまえば良いと思ってるのも全部知っていて それでも僕に優しくしてくれた。 唯一 家族の中で兄だけが褒めてくれて 僕 全然 勉強が頭に入らなくても1ミリも怒らず 根気よく教えてくれた。 サッカーしたりバスケしたり 遊んだね。 僕が親に叱られた時も慰めてくれたり そっと近くに座って僕の大好物を買ってくれたよね。 兄を恨んでるって 兄は全うに仕事してたじゃん なんで恨みを買わなくてはいけないの? 僕も兄に酷いことを思ってたわけで その償いって言ったら兄は怒るのかな でも もし兄が生きていたら きっと月海(つきみ)さんを殺した犯人を見つけて警察に出頭させると思うので 僕がきっと 探偵になって 月海さんを殺した犯人を見つけ出して出頭させてみせるからね。 そう意気込む英史郎だった。 探偵学校には すんなり入れたが 入ってからが大変だった。 頭の良さそうな方を発見 頭の良さそうな方の名前は間宮 間宮に話をかける英史郎。 英史郎 『すみません。法律が全然、頭に入らないし、尾行も撮影も全然、上手くいかないです。』 間宮『そういえば、この学校にダメダメなやつが、いたらしいですよ』 英史郎『どんな人ですか?』 間宮『確か名前は、寸?いや、丼、あっ、貫だ、貫さんです』 英史郎『あれ?その名前、どこかで聞いたことあるような…あっ、兄の友達で学校で会って就職先も一緒だった』 英史郎は兄の携帯に入っていた連絡先を自分の携帯に入れてあるので 貫さんに連絡してみる事にした。 英史郎『もしもし、貫さん?』 貫『もしもし、何ですか?』 英史郎『僕、なかなか探偵学校で教えて貰った事が出来なくて、法律の勉強も入っていかないんです』 貫『僕は君のお兄さんや家族に協力して貰いながら何回も練習しましたよ。法律は何回も読んで、なんとか覚えました』 英史郎『ありがとうございました』 貫『いえいえ、君のお兄さんにはお世話になりましたから。お兄さんの大事な人には恩返ししたいんです』 読者の皆さんは不思議に思うだろう。 貫さんの対応には でも英史郎は兄と水昌さんの関係や水昌さんの事は知らなかった 英史郎は間宮や家族の力を借りて徐々に探偵としてのスキルを上げていった。 間宮は、どこか、英史郎の兄に似ていた。 間宮が卒業しても まだ英史郎は卒業できなかった。 英史郎『間宮くん卒業おめでとう』 間宮『ありがとう。英史郎は絶対、探偵になれる。探偵になったら一緒に依頼者を笑顔にしよう』 英二史郎『うん』 英史郎は粘り強く頑張った。 英史郎の兄は言っていた。 『英史郎は良いところが、いっぱいあるんだ。純粋で粘り強くて健康で僕に持ってないものが英史郎には、あるんだよ』 兄の言葉を胸に刻みながら なんとか卒業までこぎつけた。 隆一(英史郎の兄)と貫さんが探偵になって初めて働いた場所に行く。 ここで月海さんに隆一(英史郎の兄)が会ったんだ。 月海さんは英史郎の兄より2年も先輩だから色んな依頼を担当しただろう。 月海さんの依頼を調べてみた。 依頼者、西園寺さん37歳、男性 会社を経営なさっている。 西園寺さんの家は豪邸。 最近 空き巣に3回入られた。 監視カメラもつけてあるが異常はない。 月海さんが西園寺さんのお手伝いさんとして潜入する。 月海さんの指導をしてくださる方は、御手洗(みたらい)さん、女性50歳 御手洗さんの指導は厳しかった。 でも そのお陰で仕事の技量が高くなった。 御手洗さんは時々 居なくなる 何をしてるんだろう? 不思議に思った。 月海は仕事に取り組みながらも御手洗さんに解らないように様子を伺う。 御手洗さんが居なくなったので尾行をする。 御手洗さんは自動販売機でコーヒーを買い 何か白い粉(睡眠薬)をコーヒーの中に入れて ティーカップにうつしかえた。 それを監視カメラを見てる警備員に渡していた。 警備員が寝てから 御手洗いさんは監視カメラの見えない場所を通り 監視カメラの上に布を被せた。 これで監視カメラから自分の犯行が見えなくなる。 その隙に家の中をぐちゃぐちゃにし  窓ガラスやドアノブを壊し 金品を奪っていって 空き巣に入られたように装うのである。 その一部始終を月海はカメラにおさめた。 御手洗いさんは経済的に苦しかったらしい。 シングルマザーで2人の子供を育てていて大学に通わせるために必要になったらしい。 それでも金品は盗んだり家を壊したりしてはいけない 支援して貰える場所に相談するべきだ。 警備員は、いつの間にか 寝ていた為 自分が仕事をしていないと思われたくなくて監視カメラの画像を編集して カメラの画像がうつってないところがないようにした。 月海は 依頼者に報告書を渡した。 依頼者は御手洗いさんと話し合い 御手洗いさんは警察に出頭した。 依頼者にとって御手洗いさんは大切な人だった。 実は西園寺さんは父親が会社を立ち上げ それを引き継いでいた。 なので依頼者は御手洗いさんに子供の時からお世話になっていた。 西園寺さんにとって御手洗さんは思い出深い方だった。 母のような友達のような 時には厳しく 時には優しくしてくれて いっぱい遊んでくれた。 そんな方に裏切れた事に西園寺さんは ショックで立ち止まって動けなくなってしまった。 月海さんは心配して西園寺さんに頻繁に連絡するようになった。 依頼者 竹田さん30歳、女性、看護士。 そろそろ結婚をしたい歳。 25歳から結婚相談所に通っているが なかなかご縁がない。 5年経った ある日 素敵な男性に出会う その男性は年収1000万で有名企業に勤めている。 写真の見た目は特にタイプではないが清潔感があり誠実そうな方だ。 名前は細田さん35歳、男性。 お見合いすることが決まって お会いすることになった。 話が面白く一緒に居て凄く充実な時間を過ごした。 唐突に 『付き合いましょう』と言われた。 竹田さんは告白するの早いなと思いつつ  細田さんに好印象を抱いていたので受け入れた。 それから細田さんが変わっていく。 付き合う前は奢ってくれたのに 細田さんはデートで財布を忘れた。 細田『また今度(お金を)返すから』と言った。 しかし返してくれることはなかった。 細田さんと次の約束していたが 細田さんは当日に 『行けなくなった。母が倒れて入院になった。今、家に帰れる状況じゃないから変わりに30万払ってくれないかな。今度、返すから』 と言った。 竹田さんは病院の前で立っている細田さんに30万入っている封筒を渡してしまう。 時が経つと また 細田『融資を受けていたから300万返さないといけないけど会社の経営が傾いてきたから返せない。どうしよう』 と連絡が入る。 竹田『解った。準備する』 しばらく時が経ってから 細田さんからまた連絡が入る。 細田『父が倒れた。入院代が払えない』 竹田『もうお金がないから払えない』 そう言うと細田さんからの連絡はなくなり 繋がらなくなった。 月海が調べてみると 細田がいう会社もあり細田さんの名前もあったが 細田という方に会ってみると竹田さんと付き合ってた方では、なかった。 結婚相談所に話して会員登録した内容をみせて貰う。 書いてあった住所を調べてみると。 細田は結婚して妻と子供がいた。 月海は細田を尾行する。 すると他にも付き合っている女性がいた。 女性達は封筒を渡していた。 女性達に話を伺うと。 細田が困ってると聞き お金を貸しているようだった。 『お金は返ってこない』と話していた。 月海は細田が住むアパートに住む事にした。 同じ階だが細田の住んでいる部屋より少し遠くに住んだ。 月海は細田の妻と接触し仲良くなる。 月海『細田さんのご主人のお仕事は何でしたっけ?』 細田の妻『工事現場で働いてますけど』 月海『そうですか』 細田の妻『うちの主人に何かありますか?』 月海『それがこのように女性からお金を貰ってるんですよ』 月海は写真をみせる。 細田の妻『嘘でしょ。『工事現場』に行ってるって…』 月海『実は私は探偵をしております。黙っていて申し訳ありませんでした。よかったらこれを持っていてください』 月海は自分の名刺を渡すのだった。 細田の妻は細田の携帯を見ると 細田が女性とLINEを送りあったり電話をかけている履歴をみつける。 それを全部、携帯で写真を撮り 月海の名刺に書いてある番号に電話をかけた。 細田の妻『もしもし、細田の妻ですが』 月海『もしもし、どうされましたか?』 細田の妻(彩乃あやの)『主人のLINEを見たら女性達のやり取りがありました。電話もした履歴が残っていました。それを全部、私の携帯で写真を撮りました。』 月海『そうですか。ご主人のLINEと電話の画像を消さずに彩乃さんの携帯を持って私の名刺に書いてある住所まで持ってきて頂いてよろしいですか?』 細田の妻『解りました』 細田の妻は月海の名刺に書いてある住所に出向いた。 細田の妻は 月海に ご主人のLINEと電話の画像をみせる。 月海『データをコピーさせて頂いて宜しいですか?』 細田の妻『はい。主人は女性達にお金を巻き上げて働いてなかったという事ですか?』 月海『信じられないですか?』 細田の妻『はい』 月海『では一緒にご主人の1日の行動を尾行しましょう。』 細田の妻『宜しくお願いします。お金は、いりますか?』 月海『いらないです。何日が空いてますか?』 細田の妻『○日が空いてます』 月海『その日に一緒に尾行しましょう』 細田の子供は探偵事務所に訪ねた時は妻が一緒に連れてきていて 尾行する日は、おばあちゃんにみて貰った。 尾行すると 細田は『今日も仕事』と言ってたのに行く気配がなかった。 細田の妻 『仕事をしてないかもしれないと覚悟は、していたけど女性にお金を巻き上げてる姿みると、なんだか悲しいやら虚しいやら、なんとも言えない気分になります。一番の被害者は私ではなく女性達なので申し訳ないです。』 月海『そうですね』 細田の妻『主人は最近、仕事がなかなか見つからず、へこんでいました。私は『今は、子供が小さいので働けないけど大きくなったら私が働くから節約して生きていけば良いよ。焦らないで』と言ったんですが…仕事も転々と変わる事が多かったです。普段は子供のお世話もしてくれるし優しいんですがね』 月海は依頼者、竹田さんに報告書を渡した。 竹田『騙していたんですね。酷いです。他の被害者の方もいらっしゃったんですね。奥さんや子供の為にも反省して欲しいです。』 それから細田の家族は細田の妻が働いて大黒柱になり夫は主夫と育児と家事をしているらしい。 依頼者、佐々木30歳、会社員、妻と子供もいる。 一軒家に住んでいる。 隣の家と10センチぐらいしか離れていなかった。 他の家は遠いところに建っていた。 子供が朝、大きな声を出した。 佐々木の妻『静かにして』 隣の家の人がインターホンを鳴らした。 隣の家は60代夫婦の石原さんだ。 石原『静かにして貰えない?うるさいんだけど』 佐々木『すみません』 その事が何回も続いた。 石原さんは車のドアや家のドアを大きな音で閉めるようになった。 佐々木さんが壊れた置物を発見すると 視線を感じる。 視線を探すと石原さんが見ていて人の悪い笑みを浮かべた。 佐々木さんは置物を割った犯人は石原さんだと確信する。 他にも 汚物を投げられたり 赤い車に白いスプレーで『出てけ』とされたり 石原さんら近所の奥様方3人と井戸端会議をしていた。 石原『佐々木さん車のドアと家のドアの閉め方がうるさいの、トマト育てたのに鉢植えをわざと割ってきて、ほら』 割れた鉢植えをみせる。 近所の奥さん『酷いわね』 石原『佐々木家なんか変な臭いするのよ。何かやってるのかしら』 近所の奥さん『怖いわね』 それから知らないおじさんおばさんが佐々木宅をジーッと見ていることがあった。 噂は遠くまでいっているらしく 気になって家の近くまで来たらしい。 石原さんは昔 PTAをやっていたらしく皆の信頼は厚い。 置物を壊されたり車に『出ていけ』と書かれた被害を警察に話したが対応をしてくれなかった。 警察『証拠がないと対応できません』 佐々木さんは総合失調症になってしまっていた。 月海(つきみ)は佐々木さんに 『診断書を貰ってきて下さい』 佐々木『解りました』 月海は佐々木宅に張り込みをさせて頂き騒音を録音。 監視カメラをつけ 汚物を投げられている所が撮影された。 証拠を佐々木さんに渡し 警察が捜査するようになった。 石原さんは軽犯罪法の刑罰により30日の期間、警察の施設に拘束 科料は1万円を徴収された。 佐々木さんの環境は良くなったが 病気が治すのは大変だろう。 石原さんの罪は重い。 依頼者、綾小路60歳、女性。 子供は3人産んでいる 3人とも男性だ。 長男30歳、妻がいて、子供がいる。 次男28歳、妻がいる。 三男25歳、独身。 ご主人が亡くなったと聞いて 長男が『遺言書を持っている』と言ったが 依頼者にも遺言書がある。 内容が違うのだ。 依頼者が持っている遺言書は亡くなったご主人の机の中にあった。 ご主人は内緒で弁護士に頼んで書いて貰ったのか? パソコンで遺言書が明記されていた。 文章の内容は 遺産を妻と子供3人で4分の1にして欲しいという内容だった。 長男が持っている遺言書の内容は 財産を長男が8割で妻と次男と三男で2割を平等に分けて欲しい 手書きで遺言書が作成されていた。 依頼者のご主人が長男に 『遺言書を持っていて欲しい。亡くなったら皆にみせてくれ』と言ったらしい。 遺言書はパソコンで作成された後に手書きで作成されると手書きで作成された方が有効されるのです。 長男が持っている遺言書は長男に有益がありますが 依頼者が持っている遺言書は皆に平等に有益があります。 長男が有益になると怪しく思いますが 探偵は心情だけで動いてはいけません。 第三者として客観的に物事を考えないといけません。 どちらかの遺言書が偽造なのか はたまた依頼者のご主人が忘れて2枚作ってしまったのか 定かではありません。 筆跡鑑定をすると やはり長男の遺言書が偽造だということが解りました。 長男の妻は お金目当てで結婚したようでした。 金遣いが荒く お金がすぐになくなってしまうのです。 義理の父が亡くなったと聞き 長男の妻は長男に 『遺言書を偽造しないか』と 話をもちかけたのです。 民法で争い遺言書を偽造で 相続欠落(相続権を失われる制度)しました。 それから警察に目をつけられ 刑法で裁かれ 私文書偽造罪・変造罪として罪が問われて5年の懲役が科されました。 依頼者 山口25歳、事務職、女性、独身。 働いているとロッカーにあった化粧道具や鏡やハンカチがなくなっているのです。 最初は ハンカチがなくなり どこかで落としたか 入れ忘れて 家の何処かにあるんだと思っていました。 しかし 化粧道具や鏡もロッカーに入れてあったのに なくなっているので不思議でした。 欲しい物があり安く買えないかとフリマアプリを見てみると なくなった化粧道具や鏡やハンカチが売られていたのです。 衝撃的でした。 嫌がらせされてるんじゃないかという考えがあやふやだったのが確信に変わりました。 探偵に相談することに決めたのです。 その後 山口宅の家が荒らされた。 金品はなかったので 何も盗まれてません。 月海はパソコンでフリマアプリの出品者を調べることにしましたが解りませんでした。 月海は山口さんと一緒の場所で働くことにしました。 山口さんの紹介で働かせて頂くようにしたからか 月海の私物もなくなるようになりました。 そこで月海は お局OLさんと仲良くなろうと思い 褒める作戦をします。 月海『おはようございます。今日のネイル素敵ですね。』 ある時は 月海『さすが○さん仕事が早いですね』と。 お局OLと仲良くなった月海は お局OLに聞きます。 月海『山口さんって嫌われてるんですか?』 お局OL『私は嫌いじゃないんだけど、山口さん、社長の奥さんと仲良い中島さんに嫌われてるのよ。だから私達も仲良くしにくくて』 月海は中島さんと仲良くなるよう努力した。 中島『滝本さん(月海)山口さんの紹介よね。嫌いな所ないの?』 月海『いっぱいありますよ~。例えば中島さんは山口さんの何処が嫌い何ですか?』 中島『香水、臭いしさ、色気を使って男性を魅了して待遇を良くして貰ってさ、皆、甘いのよ。山口さんには』 中島さんは山口さんを妬んでるようだった。 月海は中島さんのお宅にお邪魔出来るような関係性になっていた。 月海『私のパソコン壊れちゃってるの。どうしよう』 中島さんは『どうぞ使って下さい』 中島さんがコーヒーやクッキー等のお菓子を用意している隙に 中島さんのパソコンにあるフリマアプリを見つけて出品の所をクリックしたら山口さんのらしき物が売られていたので撮影。 変なアプリも見つける 盗聴アプリ。 クリックしてみると山口さん宅と書いてあった。 これも撮影した。 すぐにアプリを終了させインターネットでパソコンの直し方について書いてあるページにして写真を撮った。 インターネットでパソコンの直し方のページを開いて写真を撮ったのは怪しまれない為だ。 山口さん宅に行き盗聴器を回収。 山口さんは鍵を作り直した。 写真が出来てから山口さんに調査報告書とともに写真を渡す。 中島さんは警察に出頭することになり窃盗罪10年以下の懲役または50万円以下の罰金に科された。 月海の担当した依頼で5件の恨まれてそうな事件を発見した英史郎。 誰が犯人なのか解らなくなってしまった。 貫さん(兄の友達)に連絡をかけたら 英史郎に会いに来てくれて 貫さんは笑顔。 英史郎『わざわざ来て頂きありがとうございます。何か良いことがあったんですか?』 貫さん『よくぞ聞いてくれました。水昌(みあき)と付き合ってたんですが付き合い始めは英史郎くんの兄の事ばっかりで僕は水昌さんを愛していましたが水昌は僕の事を好きではなく隆一さん(英史郎の兄)の情報が知りたいが為に僕を利用してました。その当時は隆一さんを妬んでました。水昌の事もあるけど何でも出来て凄いなって、でも隆一さんは努力されていて、それにいつも周りに居る方を大事にされていて、僕もその1人だった。大事にされていたのに妬みで見えなくなってしまった。隆一さんが亡くなってから隆一さんの事を考えるようになって大事にされていた事に気がつきました。隆一さんが亡くなって水昌といつも通りに接しているうちに水昌も僕の事を好きになってくれました。隆一さんの遺言書で『仁宏(貫さん)、僕の探偵事務所を君に継いで欲しい、宜しくな』と書いてありました。今も継いで頑張って行きますが、これまで以上に頑張っていきます』 英史郎 『宜しくお願い致します。兄は、きっと喜んでるでしょう。僕もあなたと同じく兄を妬んでました。でも兄が亡くなってから努力をしている事を知って親近感が湧きました。今までどんな時も優しく接してくれた事を思い出したんです。妬みで兄が優しく接してくれていることが認識出来なくなっていました。それから探偵を目指し、月海さんを殺害した人を見つけようとしているのです。』 貴さん『僕は殺害してないですよ』 英史郎『月海(つきみ)さんには恨みはないと』 貴さん『水昌は隆一と別れてすぐ付き合ったので隆一も月海を憎んでいました。私もそれを見てチャンスがきたと同時に水昌の事を思うと憎しみを感じました。 でも月海さんから聞いたんです。 『隆一くんが言ってたんだけど、 『忙しくなかったら水昌と付き合ってたかもしれないのに申し訳ない。月海の事を好きになって付き合ったけど水昌には悪いな、でも仁宏(まさひろ)と一緒なら、きっと水昌(みあき)は幸せで居られるな』 と隆一くんが言ってた。私もチャンスだと思って必死になってた。申し訳ない』 それを聞いて隆一には申し訳ない、月海さんも僕と同じでチャンスがきたと思って必死になってたんだって、 その話を水昌にしたんだ。 そしたら水昌は 『別れてたから付き合ったのに私が忘れられないから申し訳ない』と言っていた。 貫さん『それから水昌は隆一の話をしなくなった。 きっと隆一と月海さんには水昌が引きずっていたのが解っていたかもしれない。 水昌も自分の事も考えてくれる隆一と月海さんに申し訳なく思ったのと忘れられない自分に腹が立ったんだと思います。』 英史郎『今の話を聞いて貴さんと水昌さんは月海さんを殺してないと思いました。』 英史郎は月海さんに関して気になっていたことがあった。 月海さんは誰にも家族の話をしなかった事だ。 月海さんの家族の事を調べてみることにした。 幼少期まで父親と母親と月海さんで暮らしていた。 しかし幼少期に離婚している。 父親に引き取られたが 父は ろくに働かず 毎日お酒を飲みパチンコに行った。 父の思うようにならないと 月海は父に暴力をふるわれる 食事もあまり与えて貰えなかった。 高校は 授業料などが かからない場所を選考した。 高校を卒業してから探偵事務所で働き始めた。 探偵事務所で働いて お金が貯まってから1人暮らしを始めた。 月海の仕事から月海の父は尾行し月海の住んでいる場所が解り それ以来 月海の父は月海の家に行っては お金をせびっている所を近所の方が見ていた。 月海が亡くなった日も 月海の父は尾行していた。 それも近所の方が目撃していた。 英史郎は山の山頂の売店に 月海の写真に情報提供を呼び掛けるメッセージを書いたビラを置いて貰っていた。 月海の父ではないかと疑っている時に 情報が入る。 月海と男性が口論になり月海は落とされたと 情報を提供してくださった方と連絡をとり その男性が月海の父だということが確認された。 月海の父を探偵事務所に呼び出し 英史郎は 『あなたが月海を落としたのを見た方が居ます』 月海の父 『そうだ。解ったからには生かしておけない』 と包丁を振りまわした。 英史郎は椅子をもちガードする その間に探偵事務所の同僚が警察に電話をかけた。 警察が調べると隆一と青山と合田の殺人と 月海の殺人は似ているようで違っていた。 月海の父に 英史郎『月海さんは、きっと前の家族に戻りたかったと思います。私の兄は月海さんと付きあってました。月海さんが家に来た時に写真を落とした事がありました。小さい時の月海さんのような子と女性と若い時の貴方が写っていました』 月海の父 『あの時は幸せだった。なんでこんな事になったんだろう』と落胆した。 英史郎は解決したと安堵した。 だが、まだこれから待ち受けている事件の数々に立ち向かわければならない事を知らなかった。 次のページに続きます。 次のページは英史郎が命を狙われる?という話です。 出来るまでお待ち下さい。 時間が かかるかもしれませんが 頑張ります。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加