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犯人は
間宮はドアノブにロープを引っかけ首吊りをして自殺したと警察は見解した。
大毅は何者かに鈍器で襲われた。
さすがに警察は大毅の死は何者かによって殺されたんだろうと思い調べていく事に。
聖は大毅がなぜ殺されたのかを調べようと思った。
調べていくうちに犯人があの人なんだろうかとおもった。
聖は車の中で亡くなっていた。車内にはしちりんや練炭、マッチの燃えかすなどが残されており車の鍵がない
練炭自殺なのか?
今宵は思う私の周りで亡くなっている人が居る。
しかも間宮が亡くなった数日後に大毅が亡くなり、数日たち、聖までもが亡くなったのである。これは、おかしいなにかあるのか?
そういえば凪は何かを調べていた。
凪は何か知っていた?
自宅のいたるところを探した。
しかし何も出なかった。
凪の携帯は解約したのだが、もしかしたら携帯の中に何かがあるのではないかと思った。
凪が間宮に送ったメールが気になった。
『肌寒い季節になったね。
んー、さむい
にんじん食べないとな
んー、にんじんは高血圧の方に良いらしい
のりを巻いてお米を食べると美味しいよね
醤油もつけると、より美味しいね
ヨッシーのゲームがあるんだって
うんこドリルってのもあるみたいだよ
ココア飲もう
ヲタクに恋は難しいって観たことある?
おれは観たことないけど面白いのかな?
クッキー食べたくなってきた
ルイヴィトンみたいなブランド物って買ったことある?』
なんか違和感のある文章。
もしかして何かを間宮さんに伝えたかったのか?
文章の話が突然、他の話題になったり、凪は、んーとか文章は送らない。
文章をひらがなにして最初の一文字をとって上から読むと……
はんにんのしようこをおくるとなった。
凪は間宮さんに何か送ったのか?
間宮さんの自宅は何処だろう?
何処かに書いてないだろうか?
誰か間宮さんの自宅の場所を知らないのか?
そういえば前に間宮さんが私の経営してるマンションの住民と会話していたな。
あの方と話すか。
間宮さんと会話していた住民と会話をした。
すると間宮さんが『○の近くに住んでるよ』と言っていたらしく、そこに行き近所の方に聞いて間宮の住んでいる場所が解った。
間宮の住んでいる場所に入れないか事情を話し問い合わせてみるとなんとか入る事が出来た
見回してみると仕事机が気になった。
仕事机の引き出しを開けてみると
そこには鍵が入っていた。
ここは、どこの鍵だろうと思った。
鍵の大きさは家の鍵と同じぐらい。
だから自転車の鍵ではない。
自転車の鍵なら小さいはず。ならば家の鍵なのか差し込んで確かめてみるが違った。車の鍵?
でも間宮さんは車を持っていない。ということは他に鍵を使える場所があるということか?
家をくまなく探してみると。床下収納を見つけ、鍵がついていた。その鍵を開けてみると
手紙と睡眠薬の箱とお酒の缶があった。
手紙を読んでみる
『もし僕が亡くなったら翔琉が犯人だ。
翔琉が乙葉を殺す時に使った睡眠薬の箱とお酒の缶にあるDNAと翔琉の髪の毛を採取してDNA鑑定して貰った。鑑定結果の紙は、きっと捨てられただろう。そこにある睡眠薬の箱とお酒があるので翔琉の髪の毛と一緒にDNA鑑定をしてください。DNA鑑定を出来る場所は~です。なぜ、翔琉が犯人だと言えるのか、それは乙葉と凪を殺したとされる時間、翔琉が風邪で寝込んでいるようにみえたがそうではなかった。体温は、どうにか温めて熱があるように、みせかけたんだ。布団の中に人形を入れておき翔琉は隙をみはからって家から出て、乙葉に会い、自宅から睡眠薬と酒を持っていき、あらかじめお酒に大量の睡眠薬を入れておいた。せっかくだからとお酒を飲ませ、もう遅いから早めに風呂を入ったらとすすめたんだと思う。乙葉はお風呂に入り亡くなってしまった。凪は乙葉の事について調べていて犯人を知ってしまった。なので乙葉と同様に殺害した。間宮より』
今宵は、呆然とする。
まさか自分の子が犯人とは信じがたいからだ。
とりあえず間宮さんや大毅さんや聖さんの死についても調べてみることにした。
ドアノブなどを使って足を地面に付けたまま首を吊る不定型縊死では、死体の眼球に溢血点や顔面にうっ血が出る。
溢血点とは、毛細血管の内圧の上昇、低酸素や無酸素状態による毛細血管壁の透過性の亢進、毛細血管壁の痙攣などよって生じる小さな出血痕です。
うっ血とは、静脈や毛細血管内の血流が停滞・増加した状態。局部は冷たく暗紫色になり、静脈や毛細血管は腫れ上がっています。
一方、絞め殺された他殺死(絞死)の場合は、窒息死のため死体の眼球に溢血点が出る。ただし窒息状態でも椎骨動脈が圧迫されなければ、血流があるので、顔面は赤黒くうっ血する。
そして吉川線がある事が他殺の証明になる。紐やロープなどで首を絞められた場合に、被害者の首に残されるひっかき傷の跡です。被害者が紐や犯人の腕を解こうと抵抗して、首の皮膚に爪を立てたり、掻きむしったときに生じる傷を吉川線といいます。
間宮が亡くなってから数日後にたてつづけに、大毅と聖が亡くなったので間宮の死体は、まだ保存してあった。
間宮の死体の死因を凪の知り合いの繋がりのある検視官に調べて貰った。
すると間宮の顔面は赤黒くうっ血して吉川線があった。自殺なら赤黒くは、なっていないだろうし吉川線もないのにあるということは他殺だ。
これも翔琉が殺ったのか?
凪の服、汚したとビニールに服を入れて、持ち帰ってきて凪が持ってない服を着てた時があった。汚したと言った服は染みが出来ていた。あの服は人を殺して、返り血がついたとでもいうのか?
変わりに着てた服は大毅の物だったのか?
今宵は涙が出た。
今宵は凪の服が染みになった服と、そのかわりに着ていた服を探して保存した。
聖についても遺体を検死官に調べて貰うと一酸化炭素中毒死していて、遺体からは睡眠導入剤とアルコールが検出された。
これもまた翔琉が?
今宵は情けないというか絶望というか失望というか。
どこかで子育てを間違えたのかと自分を責めた。
今宵は翔琉に話を聞いてみる。
今宵『翔琉、貴方は皆を殺したの?』
翔琉『何を言ってるの?僕は誰も殺しては居ないよ』と、とぼけたように言った。
今宵『証拠があるの』
翔琉『証拠って何?』
今宵は間宮の手紙と乙葉を殺した時に使ったであろう睡眠薬の箱とお酒の瓶を出した
翔琉『これが何?』
今宵『この手紙は間宮さんが書いたものよ。読んでみるわね。
【もし僕が亡くなったら翔琉が犯人だ。
翔琉が乙葉を殺す時に使った睡眠薬の箱とお酒の缶にあるDNAと翔琉の髪の毛を採取してDNA鑑定して貰った。鑑定結果の紙は、きっと捨てられただろう。そこにある睡眠薬の箱とお酒があるので翔琉の髪の毛と一緒にDNA鑑定をしてください。DNA鑑定を出来る場所は~です。なぜ、翔琉が犯人だと言えるのか、それは乙葉と凪を殺したとされる時間、翔琉が風邪で寝込んでいるようにみえたがそうではなかった。体温は、どうにか温めて熱があるように、みせかけたんだ。布団の中に人形を入れておき翔琉は隙をみはからって家から出て、乙葉に会い、自宅から睡眠薬と酒を持っていき、あらかじめお酒に大量の睡眠薬を入れておいた。せっかくだからとお酒を飲ませ、もう遅いから早めに風呂を入ったらとすすめたんだと思う。乙葉はお風呂に入り亡くなってしまった。凪は乙葉の事について調べていて犯人を知ってしまった。なので乙葉と同様に殺害した。間宮より】。睡眠薬の箱とお酒の缶から貴方のDNAが出てきたの』
翔琉『だからって僕が犯人だっていうの?僕は、あの日、おばあちゃんがお酒が好きだから喜ぶし睡眠薬は、おばあちゃんが眠れないって言ったから良かったらと思って持っていっただけだよ。だから睡眠薬の箱やお酒の缶に僕のDNAの反応があったんじゃない?』
今宵『でも、お酒の中に睡眠薬が入っていたの』
翔琉『それはさ、お酒飲みながら睡眠薬を飲んだから、お酒に溶けたんじゃない?』
今宵『お酒と薬を一緒に服用すると、アルコールとベンゾジアゼピン系睡眠薬の併用は記憶障害、呼吸抑制、翌日の眠気、ふらつきなどが起こるのよ。それに アルコールの分解とベンゾジアゼピン系睡眠薬の分解が同じところで、同じ酵素によって行われるため、一緒に飲むとそれぞれの分解が遅くなり、両方の作用が強まってしまうために起こるのに、それが解って渡したの?』
翔琉『知らなかったんだ。ごめん』
今宵『ごめんじゃ、すまされないのよ』
翔琉『だって、お母さん、おばあちゃんとの関係で悩んでたじゃないか』
今宵『貴方が殺ったことで認めるのね』
翔琉『僕だって、おばあちゃんに勉強やってるのか?そんな成績で良いのかと、うるさくて辛かったんだ。あのクソババア(乙葉の事)。クソババが死ねば、お母さんはマンション経営出来るしストレスがなくなるし幸せな人生が送れると思ったんだ』
今宵『クソババって言ってはダメ。確かに嫁と姑、上手くいってなかったよ。でもね。優しくしてくれたこともあったんだよ。おばあちゃん、もし私が亡くなったらマンション経営任せるから今のうちに資格とっておいてねと言って私に任せてくれる予定だったしね』
今宵『じゃあ、凪を殺した理由は?』
翔琉『仕事ばっかりで僕の事をみてくれないくせに成績が悪かったり自分の言う通りにいかないと怒鳴り散らして壁を殴って穴を開けたり酷いことを言ってきたんだ。『お前なんか家族じゃない。養子として貰わなかったら良かった』などと、凄く辛かったし乙葉の殺人犯が僕だとバレたから丁度良いや殺そうと思った』
今宵『仕事が忙しいのは、どうしようもない。そういう仕事だから。お父さん言ってたよ。
『翔琉と一緒に居たい』って、でも皆と暮らしていくためには働くしかないし何より、お父さんはは探偵の仕事が好きだからね。でもお父さんの酷い言葉と壁に穴を開けたのは悪いと思うね。今、聞いてお父さんもそこの部分は、きっと反省してるよ。だからって人は殺してはいけないんだよ。お父さん(凪)翔琉の事を愛してたのよ。ほら見て、お父さんの携帯の画像に貴方の写真がいっぱいある。翔琉がお父さんに誕生日や父の日のプレゼントをくれたものを大事にとってあったのよ。新聞で翔琉の事が書いてあったら新聞を切り抜いてファイルに挟んでたんだよ。』
翔琉『ごめんね。お父さん、おばあちゃん』
今宵『間宮さんの事は?』
翔琉『犯人が僕だって解ってしまったから殺した』
今宵『そんなことしてはダメだよ。早く出頭すべきだったと思う』
翔琉『……』
今宵『大毅が亡くなった日、貴方は着てた服をビニールに入れて変わりに違う服を着ていた。それは貴方が返り血を浴びたので洗いビニール袋に持ち帰り変わりに大毅の服を着てきたの?』
翔琉『うん』
今宵『何で殺したの?』
翔琉『犯人というのがバレて刑務所に入るのが嫌だったから』
今宵『それは自分の殺ったことなんだから責任をとらないといけない。ここに大毅を殺した犯行時の服と大毅の服がある。聖も翔琉が殺したの?』
翔琉『あー。そうだよ。聖の飲み物に睡眠薬を大量に入れて車の中に聖を入れて七輪や練炭を入れてマッチで火をつけて車の鍵を締めた』
今宵『また犯人だと気がつかれたと思って殺したの?』
翔琉『気がついてなかったけど人を殺すのが快感になってきたかもしれない』
今宵『翔琉の友達は貴方が殺したせいでもう居ないんだよ。今までの友達と過ごしいてた思い出はないの?』
翔琉『あるよ。それが何?』
今宵『何って、楽しい思い出は、ないの?』
翔琉『あるよ。』
今宵『だったら』
翔琉『もう、どうでも良いよ』
ピストルを今宵に向ける。
翔琉『お母さんを殺して僕も死ぬよ』
今宵『そんなことをしてどうするの?』
翔琉『これが一番、良い方法だよ』
今宵『良くないよ。悪いよ。貴方は罪を償うべきなの。たとえ死刑になったとしても』
翔琉は泣きながら崩れ落ちる
翔琉『僕には、お母さんなんて撃てない』
自分に銃口を向ける翔琉
今宵『やめて』と言いピストルの銃口を手で抑えた。
翔琉は捕まり死刑宣告された。
東宮家の探偵としての跡取りが居なくなった。
しかし翔琉のしでかした事の噂が出回り探偵の依頼がなかなかこなくなり探偵事務所は倒産。
探偵学校にも生徒さんが現れなくなった。
今宵が経営しているアパートはというと老人は居なくなり、若者で心霊系が好きな方やお笑い芸人がネタにと住むことが多くなった
今宵の経営するマンションには電話がよく掛かる。
だいたい同じような内容だ
『人殺しを育てやがって、マンションの経営者やめて死ね』などという話が多かった。
加害者遺族には示談金や慰謝料を払う義務があったがマンション売っても払い切れなかったので減額して貰ったが払いきれずに辛く。
途方にくれていた
信号が赤なのに渡ってしまい跳ねられてしまった。
記憶喪失になった。お見舞いは誰も来なかった。
医師や看護師の態様は冷たく他の患者さんや患者さんの家族が今宵を見かけると冷たい視線ばかりだった。
今宵が翔琉の母だということを知っていて翔琉の殺った事件を知っているのだ
病院の屋上で自殺しようとした。
翔琉の友達、岡田、太田、新田もクラスメートに『お前らも人殺ししてるんじゃないの。探偵って言いながら自分達の罪を隠そうとしているんじゃないの?』と言われたり
ネットで友達と暴露され家に落書きされたり
岡田と太田と新田とその家族は死にたいと思った。
今、居る場所から3人と家族は田舎に引っ越した。
皆、翔琉の事件を知っている者は居ない。
なので有意義に過ごせて3人と3人の家族で力を合わせて作物を作った。
最初は難しかったが徐々に色んな食べ物を育てる事が出来て地元で販売するまでになった。
今宵はというと自殺しようとしたが若い男性看護師さんに助けられる。
看護師さんの事が好きになった。
若い男性看護師さんは今宵を見かける度に声をかけてくれる。
今宵は有頂天になった。
若い男性看護師さんを狙ってる女性看護師さんが
『なに、ちょっとぐらい優しくされただけて好きになっちゃって自分の立場を考えなさいよ。東宮は何歳だと思ってるんだよ。しかも息子は殺人鬼のくせして早くくたばれば良いのに』
今宵は、それを聞いてショックなのと私って息子居るの?殺人鬼ってどうゆうこと?と頭の中でパニックが起きた。
それを聞いていた若い男性看護師が酷いことを言った女性看護師の頬を叩いた。
女性看護師が上司に若い男性看護師が叩いた言い。
若い男性看護師(安西宏光あんざいひろみつ)は懲戒免職になってしまった。若い男性看護師は今宵のもとに訪れて挨拶をした。
今宵は思い切って連絡先を教えてほしいと頼むと教えて下さった。
今宵は毎日、安西とLINEをした。
それから徐々に回復して歩く練習もして歩けるようになっていった。
実は安西の父親が殺人をおかして周りの方に責められた。
SNSをすると誹謗中傷などがあった。
だから安西は今宵が辛そうにしてる姿がどこか自分と似てる気がしてほっておけなかったのだ。
安西の父親と母親は父親が殺人をおかして有罪になった時に離婚をしている。
安西が小学生3年生の時だった。
安西は母と支えあって生きてきた。
母も誹謗中傷があり、なかなか採用して貰えず。
夜のお仕事をして生計をたてていた。
母が夜のお仕事をしていることも周りは悪い風に思い、避けられたりした。
そんな中、母と安西の事を大事にしてくれる男性が現れた。
その男性は経営者だった。
母と男性は結婚した。
色々と言ってくる方は居たけど、でも家族3人で耐えてたら、支援してくれる方が現れ、風化していった。
母は結婚してから仕事をやめ家事と育児に専念した。
経営者の男性のお陰で安西は夢を持つことが出来て看護師として働くようになれた。
安西は今、その経営者の男性に恩返しをしていた。
安西は今宵に昔の事を話す決意をして話した。
今宵は、その話を受け止めた。
今宵は思った。
被害者の支援は、あるが加害者家族の支援がない。
人それぞれ思うことはあるだろう。
加害者の家族なんだから耐えて当たり前だという方もいるだろう。
でも、もし自分が同じ立場になってしまったとしたら辛い。
電話で無言電話や電話をとると怒号が聞こえた。
自宅や車に落書きされたり
警察にれんらくしても
『そんなことはしょうがないですよ。加害者家族なんですよ』と言い対応しない
今宵は思った加害者家族を支援する事業を立ち上げたいと。
人それぞれ思う事は、あるだろう。だけど加害者家族だって苦しい思いをするんだ。
苦しい思いをして当たり前だと思うかもしれない。
人を殺人してはいけないことで大勢の人を殺せばもっといけないということだとは思う。
だからって無言電話や中傷被害にあったりあって良いものなのか?
加害者家族になってしまったら雇って貰えなくなったりして経済的にやっていけなくて死ねとでもいうのか?
クラウドファンディングを始めると
クラウドファンディングに書いてある電話に抗議の電話が多くかかる
『犯罪者の家族なんだから責任をとって当たり前だ。何が支援だ。する必要なんかない』
住所も記載されてあったので脅迫文などが送られてくる
記載されてある住所の建物に赤い字で"やめろ"と書いてあった。
辛かった。でも負けない。自分以外にも同じ思いをしてる人が居るからだ。
賛成してる方も中には居て、その方達のお陰でお金は貯まり加害者家族の支援事業を作る事が出来た。
未だに抗議の電話やポストに脅迫文などが届く。
すると警察は対応してくれた。
犯罪者の家族から相談を受けたりした。
(加害者家族の支援してるところは現実にあります。その中で本当にあった話もさせて頂きます。)
「人殺しの子ども」村八分に
東北地方出身の男性は幼少期、父親が金銭トラブルで親戚を殺害し、「人殺しの子どもは、あっちに行け」と村八分にされたという。事件後に母親は自殺し、家族を養うために出稼ぎに行った長男も、川で死体で発見されたと聞かされた。さらに、次男は高熱で倒れた際、居候先で医師を呼んでもらえずに亡くなり、家族をすべてを失ったという。
・「性犯罪者の妻」
60代の女性の夫は、自身が経営する会社で盗撮や女子更衣室から服を盗んだとして逮捕された。女性が会社を訪れ土下座で謝罪すると、被害者の女性社員から「あんたが日頃満足させてないからこんなことになるんじゃないの!」と厳しい言葉を浴びせられた。 婚約中だった次男の相手家族からは「変態の家族に娘をやるわけにはいかない」と怒鳴られ、破談となった。
事件の動機は、不倫交際していた元社員の女性が結婚したショックからという、身勝手で女性にとって屈辱的なものだったが、「性犯罪者の妻」に対する世間の視線は想像以上に冷たかった。
夫の逮捕後に中絶される方も居ます。
関東で起きた少年たちによる集団殺人事件をあげる。
「少年だったので実名報道されないと、余計に『晒せ』みたいな風潮になって、本人たちが出ないなら親の名前を出せと。ひどかったのが、その少年や親の事を調べて、家の写真をとって『ここは何々の犯人の家族の家です』とブログにあげていた人がいました。自治体などに電話して、『もっと親たちを処罰しろ』と言ったり、家族の勤務先を調べて『クビにしろ』と電話したりもありました」
重大事件に限ると裁判費用や被害者や家族への賠償、転居代など、判決確定までに平均600万円ほどになった事もあるそうです。
相談の内容としては、
まず家族が酷い事をして申し訳ないという強い気持ちや事件が発覚して刑が執行されるまで不安な気持ちを見通し今宵は情報を提供してあげた。
加害者家族が働く上で雇用主との調整や、不当な解雇[かいこ]にならないような権利擁護[ようご](アドボケイト)も必要になります。
地域性によっては家族が転居を余儀[よぎ]なくされることがあります。マスコミが自宅に押しかけることで、近隣への迷惑をさけたり、近くに住む被害者や近隣住民の心情への配慮をしたり、子どもへの影響をさけるために他の地域に転居することもあります。加害者の家族の子どもは、さまざまな心理的問題を抱え、攻撃的言動や不登校などの問題をあらわしやすくなると言われています。本人との親族関係…子どもか、配偶者か、親かによってもちがいます。罪悪感や裏切られ感、喪失感、抑うつ、いかり、不安、孤立感など、強い負の感情を抱えることになります。しかし、前に書いたように、生活上の問題が解決すると、心理的な落ち着きを取り戻すことも少なくありません。家族は、罪悪感や置かれている境遇を恥じる気持ちから、だれかに相談し、必要な支援を求めることが難しいです。心身の健康や家族の再生のためにも、支援を求めることは大切です。
相談を受けるうちに今宵の記憶は鮮明に思い出した。
安西に支えられ過去の記憶もどうにか受け止める事が出来た。
今宵達の活動に感銘された記者が今宵達の活動を記事にしてくれた。
その記事は賛否が集まった。
大学で講義をして欲しいとの依頼を受けた。
今宵は大学の講義をする決意をした。
大学の講義、当日。
今宵は教壇の前に立ち話を始める。
『初めまして東宮です。忙しい中、授業に参加していただきありがとうございます。東宮家は探偵を仕事にする方が多く居ました。主人も探偵の仕事でした。主人と私には子供が授かりませんでした。なので養護施設から子供を貰い受け育てる事にした。そして私と主人は子供に愛情を注いだ。主人は仕事で忙しく子供と遊ぶ時間が少なかった。私は家事と育児に専念した。姑さんが亡くなった後にアパート経営をすることになっていたので姑さんが亡くなりアパート経営をする。そして主人が亡くなり私の周りの方が亡くなっていく、なぜだか不気味で調べたら……』
今宵は涙する。
今宵『私の息子が殺害していて』
生徒さん達は、呆気にとられる。
今宵『それから自宅に無言電話や酷い言動を電話越しで聞いたり自宅や車にスプレーで酷い事がかかれたりポストに脅迫文などもあったので警察に言ったら対応して貰えなかった。アパートも成り立たなくなった。私は加害者家族の支援をサポートすることに決めた。生徒さん達にも色んな意見があると思います。大人達も色んな意見があります。確かに家族が殺人など罪に問われる事をしたら殺人などを犯した人が悪いです。それが子供だった場合、育て方が悪かったかもしれません。でも誹謗中傷にあい自殺を選んでしまう。そこまで追い込まれてしまうんです。雇用契約を切られたりもするんです。住む場所でも「出てけ」と言われることもあるんです。加害者家族は生きてることもダメなんですか?アメリカでは、犯罪者本人の支援もその家族の支援も活発に行われている。各州で多数の被害者を出す銃乱射事件も度々起こるが、未成年者の犯人の親が実名・顔出しでインタビューを受けることも珍しくはない。犯罪したことは反省して貰う。まだやり直しがきくのならもう1回、社会に出れる機会を作ってあげるべきです。そうでないと貧困の後に犯罪が増えやすくなります。加害者家族などを支援した方が皆にとっても利益になるのです。』
SNSで今宵の大学の講義を聞いた生徒が大学の講義の内容や感想を投稿した。
それを見て世間の皆さんは賛否両論の意見を投稿する
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