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英史郎殺害予告
英史郎の初めての後輩ができる。
後輩は初めてなのに仕事が出来た。
後輩の名前は石原嵬竜(かいり)36歳。
英史郎より年上だった。
兄が働いていたら
きっとこんな風だろうなと思っていた。
ある時
社長秘書が大慌てで
『殺害予告が』と言った。
よく見たら英史郎の殺害予告だった。
警察に連絡したが対応してくれなかった。
英史郎と同僚達で犯人を探すしかなかった。
月海さんの担当してた依頼で恨みを持つ方の反抗なのか?
それとも英史郎の担当した依頼の中で恨みをかったのか?
それとも英史郎に親しい人が犯人なのか?
殺害予告の紙に指紋がついていないか確認した。
指紋は
ついていなかった。
ポストは?と思って確認したがポストにも指紋がなかった。
英史郎は間宮に電話で話す。
英史郎『もしもし、どうしよう……』
間宮『もしもし、何?』
英史郎『僕に殺害予告がきたんだ』
間宮『危ないじゃん。警察に連絡は?』
英史郎『警察に連絡したけど対応してくれない』
間宮『わかった。仕事は、いつも何時に終わるの?』
英史郎『○時』
間宮『わかった。』
間宮は会社に事情を話し英史郎が終わる時間に
一緒に帰れるようにした。
英史郎には誰もコーヒーや食べ物を用意しずに
自分で自動販売機で買い飲み終わるまでペットボトルを持ち歩いたり弁当も自分で買ったり、すぐ食べるか、外食にした。
そうやって、なるべく毒薬を入れられないように気を付けた。
そんな英史郎の姿を見て犯人は人の悪い笑みを浮かべているかもしれない
職場で
いつも優しく接してくれる方が居る
木村陽悠(ひゆう)さん51歳だ。
月海さんの事件を解決するため奮闘している時も
木村『お疲れ様。仕事をしながら調べる事があるのは大変でしょう。無理しないで下さいね』
上司から叱られても
木村『最初から出来る人は居ないよ。僕だって最初は出来なかったのに今は頼りにされてるんだよ
』
木村さんは体調が悪い時も気遣ってくれる。
厳しいなと感じる上司は石井篤武(あつむ)さん55歳。
証拠写真がちょっとブレてたら注意されるし
張り込みでも
『見つかると思ってビクビクしてるな、もっと堂々としろ』と言ってきたり
尾行でも
『もっと静かに歩け、気配がありすぎる、空気になれ』
聞き込みでも
『まわりくどい』と言われた。
でも石井さんは嫌いじゃない。
叱る事は仕事の事だけだし
普段は他愛もない話もする。
面白い事も言うしダジャレも言う。
どこか父親のよう。
嫌いな人は竈門秀南(かまどしゅうな)30歳
最初は仲良くしようと引っ付いてきた。
竈門(かまど)『どこに住んでるんですか?』
英史郎『○ですよ』
竈門(かまど)『一緒ですね。一緒に帰りましょうよ』
英史郎『はい。一緒に帰りましょう』
石井さんと竈門と英史郎で一緒に仕事してる時に
竈門『東宮(とうみや)と一緒に帰ってるけど一緒に帰りたくない』と石井さんに話していた。
石井『俺に言うんじゃなくて東宮と2人の時に理由を添えて言うべきなんじゃないのか』
石井がそういうと竈門は小さくなっていた。
竈門は上司に
『東宮くんって本当ダメなんですよ』と言ったり
竈門(かまど)『そんなことも出来ないの?(腹が立つ感じで言った)俺に任せろ』
竈門は手本を見せたが対して上手ではない。
事件の真相を知りたくて
警備員さんに事情を話し監視カメラを見せて貰うように頼んだ。
警備員さんは快く見せてくれた。
ポストを触っているのは職場の人間しか居なかった。
ポストを触ってる順番は
1番が石原
2番が木村
3番が竈門
4番が石井
最後に社長秘書がポストに触っていた。
社長秘書は毎日
朝に
ポストを確認する。
なぜなら
『毎日、朝、君が(社長秘書)ポストに仕事の書類等が送られてないか確認するようにしなさい』と社長に言われているからだ。
ポストに触っている職場の人の中に犯人が居るのではないかと思い
英史郎は1人ずつ質問していった。
まず石原から
英史郎『殺害予告の紙はポストに入ってましたか?』
石原『なかったです』
英史郎
『なぜポストを触ってたんですか?』
石原『竈門さんに言われて……』
英史郎『何時頃にポストを確認したんですか?』
石原『7時半だったと思います。』
続いて木村に聞いてみる
英史郎『なぜポストを触っていたのですか?』
木村『仕事の書類が届いてるか気になったからです。』
英史郎『何時にポストの中を確認したんですか?』
木村『7時40分です』
英史郎は竈門に聞いてみる
英史郎『どうしてポストを触っていたんですか?』
竈門『石原に『仕事の書類があるか確認しろ』と言ったのですが
石原は『なかった』と言うので確認しようとポストを触ったんです』
英史郎『それは何時頃ですか?』
竈門『7時50分ぐらいだったと思います。』
石井さんに聞いてみる
英史郎『なんでポストを触ったんですか?』
石井『汚れが気になったんです。』
英史郎『ポストの中身は確認されましたか?』
石井『はい。確認しました。殺害予告の紙は見当たらなかったです。』
英史郎『何時頃ですか?』
石井『8時ぐらいだったと思います』
社長秘書に聞く
英史郎『何時頃に殺害予告の紙を見つけました?』
社長秘書『出勤して仕事して忘れてたと思ったので8時過ぎだったと思います』
証言を照らし合わせてみると
えっ?
8時から8時過ぎの間にポストに殺害予告の紙を入れたのか?
その時間は誰も
ポストを触ってない
どうしてだ?
ただ気になる点がいくつかある。
殺害予告の紙にのりがついている。
殺害予告の紙の裏が黒であること
ポストの中も黒だ。
殺害予告の紙が若干
湿ってるように思えた。
と英史郎が考えに更けていた。
もしかしてと思い
英史郎がポストの中の上の部分を確認してみた。
ねちょっとしている。
のりがついているようだ
ということは
殺害予告の紙がポストの中の上の方に引っ付いていたということだ。
これだと殺害予告の紙が入っていたとしても入ってないと思う可能性がある。
なので社長秘書の前の方や社長秘書が犯人とは言いきれないということだ。
そして石井さんは汚れが気になったと言っていた。
英史郎は石井さんに詳しく話を聞きたい事があった。
英史郎『石井さん』
石井『はい。』
英史郎『この前、聞いた時、
石井さんは『ポストの汚れが気になった』と言っていましたが汚れをとったんですか?』
石井さん『汚れを取りました』
英史郎『何を使ってですか?』
石井さん『雑巾を使いました』
英史郎『それは水に濡れてましたか?』
石井さん『はい。』
英史郎『ポストの外側のみ掃除したんですか?』
石井さん『はい。そうです。』
社長秘書は犯人ではないです。
ポストの中の上に殺害予告の紙が引っ付いており
雑巾についている水によって剥がれたと考えられるからです。
しかし
まだ誰かは解りません。
もう一度
監視カメラをみると
石原嵬竜(かいり)だけが手袋をはめてポストに触っているのに
気がつきました。
石原って聞いたことがあります。
月海さんの事件を確認してみると
佐々木さんの依頼で石原さんとの近所トラブルがあり石原さん夫婦は刑犯罪法の刑罰を受けた。
その石原さん夫婦と職場の後輩
石原嵬竜とは関係性があるのか気になり聞いてみるとこにした英史郎。
英史郎『月海さんの担当した依頼で佐々木さんという方がいて、その方と石原さん夫婦は近所トラブルになった件がありました。貴方は、その石原さんと何か関係があるんですか?』
嵬竜(かいり)は高笑いをする。
嵬竜『そうだよ。俺は石原夫婦の息子だ。月海ってやつの事が許せなかった。探偵になっていつか復讐しようかと思った。でも叶わなかった。だから月海が殺された犯人を探すと決心していた。月海を肩を持つお前が許せなかったんだ。だから殺してやろうと思った。なんでだよ』
嵬竜は大泣きする。
嵬竜は脅迫罪2年以下の懲役または30万円の罰金や
偽計業務妨害罪3年以下の懲役または50万円以下の罰金や
威力業務妨害罪3年以下の懲役または50万円以下の罰金にとわれるでしょう。
次のページは学校の先生になろうと思った思いや結婚する経緯など(結婚式をぶち壊す事件は次のページか、その次のページにて)
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