誘拐事件の犯人

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誘拐事件の犯人

どうしても吉田さんが怪しく見えてしまう。 乙葉が吉田さんと仲良くしてるから吉田さんの機嫌を損なわないように真実を明らかにしたい。凪の事も心配だ。早く見つけなくては、どうなってるか…… でも、どうすれば…… と英史郎は思う。 その時 丁度、乙葉に連絡がくる。 以前、産院と入院する部屋が一緒だった吉田さんと山田さんと井上さんと乙葉でグループLINEを作ってあった。 グループLINEでよく遊ぶ約束をとっていたが 保育園と幼稚園で進路が分かれてから そのグループLINEは使われる事がなかったが 今、再び使われる事になる。 吉田さんからグループLINEに送られてきた。 『乙葉さん夫婦を励ます会しない?』 山田さん『どうしたの?何か、あった?』 乙葉『ごめんなさい。忙しくてお話出来ずに。保育園には『風邪でお休み』って言って。吉田さんは、たまたま公園で困っていた時に会ったから知ってるんだけど実は息子が…凪が…』 乙葉はLINEのメールを書く途中に涙が出てきた。 井上『そうだったんですね。見つかると良いですね。何か協力できる事はありませんか?』 乙葉『お気持ちだけで凄く嬉しいです。』 吉田『私の中では凪くんは親戚の子供のような気持ちだよ』 山田・井上『私達も吉田さんと同じ気持ちだわ』 吉田『空いてる日ある?』 乙葉と山田と井上と吉田は、それぞれ空いてる日を話して、たまたま明日、皆、予定が空いていた。 産院で出会った人達と会った乙葉と英史郎 再会を喜びあった、乙葉と山田と井上と吉田。 山田『大変だったね。早く(凪くん)見つかって欲しいね』 吉田『なにか私達に出来る事ないかな?』 井上『子供達をお祖母さん方に預けて捜索活動するかだよね』 山田『平日は子供達が幼稚園や保育園に行ってる時で時間がある方は探して、休日は、おばあちゃんに預けて探すかだね』 乙葉『すみません。申し訳ないです。』 山田『そういえば何日の何時頃居なくなったの?』 乙葉『○日の12時半ぐらいに吉田さんに声をかけられて凪が居ないことに気がついた』 井上『吉田さんは、その時、不思議だと思った事はなかったの?』 吉田『遠くからなんだけど小さい子が抱っこされて何処かに行った人は見かけたんだけど。』 英史郎『すみません。皆さんのお話に入らせて貰います。井上さん、それは、どんな方でしたか?』 吉田『全身黒い服でフードの服だったのでフードを被っていてマスクをしてました。』 英史郎『男性か、女性か、解りますか?』 吉田『男性のような気もします。』 英史郎『身長は、いくつぐらいですかね?』 吉田『周りの方と同じぐらいでした』 英史郎『170センチぐらいですかね。顔は見ませんでしたか?』 吉田『見えませんでした。間違えていたら、すみません。凪くんが見つかると良いのですが』 英史郎『みなさん警察に質問されましたか?』 山田『質問されましたよ。 警察に『凪くんが居なくなった日と時間にどうされましたか?』と聞かれました』 英史郎『なんと答えたんですか?』 山田『『その日は皆で遠くにお出掛けに言ってました』と言いました』 英史郎『遠くって、どこですか?』 山田『○です』 英史郎『遠いですね』 山田『そうでしょう』 井上『私も出掛けてましたよ』 英史郎『何処にですか?』 井上『○に行きました』 英史郎『ここからだと遠いですね』 山田さんと井上さんには不可能で吉田さんが真実を言ってるなら他に誰がいるだろうか? 公園の管理会社に連絡してみる事にした しかしカメラは、ついていなかった。 子供が産まれている存在を知っているのは親戚の方と…… まさか…… そんな事はないよね でも確かめてみるしかないのか 英史郎『あの、みなさん、看護師さんって覚えてますか?』 井上・山田・吉田・乙葉『はい』 英史郎『看護師さんの連絡先って知ってたりしますか?』 井上『知ってますよ』 英史郎『教えて頂いてもよろしいですか?』 井上『はい』 英史郎は井上から看護師の林さんの連絡先を教えて貰い 英史郎『もしもし、東宮乙葉の夫の英史郎です。』 林『もしもし、その節は御世話になりました』 英史郎『こちらこそ御世話になりました。実は凪が…』 英史郎が言葉に詰まった時 林『凪くん連れ去られたんですか?』 最後まで言ってないのに何故、知っていると思ったんだろう。 泳がせておこう。 英史郎『そうなんですよ。井上さんは○日の昼過ぎ何をしていましたか?』 林『家で主人と御飯を食べてました』 英史郎『そうですか。ありがとうございます。それでは失礼します』 と電話を切った。 英史郎『みなさん、林さんの自宅を知りませんか?』 吉田さん『そういえば、たまたま私の家に近いと話した事があります』 英史郎『どの辺と言ってましたか?』 吉田さん『○の近くと言ってました』 英史郎『すみません。皆さんのお気持ち凄く嬉しかったです。誠に勝手ながらお開きにしたいです。凪の事で気になることがありまして……』 井上・吉田・山田『ありがとうございます。行ってあげてください』 励ます会は、お開きになった。 英史郎は吉田さんが教えてくれた林さんの自宅近くの場所に行って近所の方に聞き込みをしていく。 林さんが何処に住んでいて そして 凪が失踪した日、林さんは家に居なかった事が解った。 英史郎は林の家に出向く。 英史郎『こんばんは』 林『こんばんは。どうされたんですか?』 英史郎『林さん、僕は『凪が』って言っただけなのに、林さんは『連れ去られたんですか?』と言いましたよね。おかしいなと思いまして』 林『それは、なんとなく……そう思っただけで……』 その時、凪のような声が聞こえた。 英史郎『誰かー!警察を呼んでー!』 吉田さんは、気になり、吉田さんが、言った場所に来ていた。 吉田さんは警察に通報する。 英史郎は、それを目撃すると 力強くで林さんの家に入り凪を林さんから連れ去る。 林さん夫婦は子供が授からなかった。 2人とも欲しかった。 凪くんを久々に見かけて愛おしい感情が溢れ出て 思わず連れ去った。 林さんは3年以上7年以下の懲役となった。
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