東宮隆一の死

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東宮隆一の死

東宮隆一(とうみやりゅういち)19歳、男性。 成績優秀。 オールラウンダー(なんでも出来る)穏やかな性格だった。 金田一少年や江戸川コナンに憧れを抱き探偵になることを志望した。 中学生ぐらいから女性に好かれる事が多くあった。 今まで5人ぐらいの女性と付き合ってきた。 高校を卒業後、探偵学校に向かった。 探偵学校にはコースがあり 高度な調査、面談や経営を含めた探偵の技術や技能を学べるコースに選考した。 そこで 緒方水昌(おがたみあき)20歳。 大人しいが女性。 今までに付き合った男性は2人。 2人の男性の事1年以上は引きずっていた。 貫仁宏(かんまさひろ) 23歳 男性 ドジだし成績は悪いけど どこかほっとけなくて 純粋で思いやりがある 今までに付き合ったのは2人の女性。 父は探偵で亡くなっている その2人に隆一は 出会った。 学校で 浮気についての実習をした。 水昌(みあき)と仁宏(まさひろ)も同じメンバーになる。 仁宏は水昌を見て一目惚れをした。 調査開始場所での張り込み実習 仁宏(まさひろ)は対象者から見えてしまう 調査対象者が出る(証拠撮影) 隆一や水昌(みあき)が隠れながら撮影する中 仁宏は撮ることに夢中になり対象者から見えてしまう。 足を引っかけて転んでしまう。 尾行も仁宏(まさひろ)だけ見えているのと足音が大きく気配も感じる。 浮気相手と接触(証拠撮影) 仁宏(まさひろ)が見えているので隆一が引っ張って隠れさせる。 尾行の時に 隆一『先程は引っ張って、すみません。』 仁宏(まさひろ)『いいえ。ありがとうございました。』 隆一『初めて会って、差し出がましいですが、足音が出ないようにして気配を消すようにした方が良いですよ。』 仁宏『どうすれば…』(自信喪失して声が小さくなった) 隆一『足音は、摺り足でゆっくり歩いて下さい。気配については後で一緒に練習しましょう』 対象者と浮気相手が飲食店に入る(証拠撮影) 隆一と仁宏(まさひろ)と水昌(みあき)は張り込みをする。 隆一と水昌に引っ張られて なんとか対象者と浮気相手に見つからずに証拠り、を撮れて張り込みが出来た。 仁宏(まさひろ)は水昌に引っ張られた場所だけがぬくもりを感じ忘れる事ができなかった。 飲食店より出て移動(証拠撮影) 仁宏(まさひろ)は水昌(みあき)が引っ張った事を思いだしぼーっとしてしまい集中が出来ず、隆一が引っ張って尾行を続ける。 対象者と浮気相手がホテルに入る(証拠撮影) 隆一『貫(かん)さん(仁宏まさひろ)大丈夫ですか?』 仁宏『大丈夫です。』 隆一『しっかりしてください。実習中ですよ』 仁宏(まさひろ)『すみません。』 仁宏は、それから目を覚まし真面目に実習を行う。 張り込み(経過映像撮影) 対象者と浮気相手がホテルから出る(証拠撮影) 隆一は仁宏(まさひろ)を支えながら実習をした。 対象者と浮気相手が分かれる(証拠撮影) 尾行 対象者が帰宅する(証拠撮影) 調査終了した。 仁宏(まさひろ)は先生に呼び出される。 先生『貫(かん)さんは(仁宏)全然、出来てません。他の方は出来てるのに、あなただけが出来てません。やる気あるんですか?あなたは探偵の資質がないと思いますよ』 仁宏(まさひろ)は解っていた。 皆より出来てないこと 探偵になりたいのに自分には探偵業は合ってないんじゃないかって 休憩時間 仁宏(まさひろ)に隆一は缶コーヒーを渡す。 隆一『僕さ、金田一少年やコナン観て探偵になろうと思ったんですよ。貫(かん)さんは?(仁宏まさひろ)』 仁宏『僕は親父が探偵の仕事してる時、かっこよくて僕も探偵になりたいって思ったんです。もう親父は亡くなりましたが。僕は小さい時から親父の真似で探偵ごっこしても上手くいかなかったんです。でも諦めなかった。今は諦めた方が良かったって思いますよ。どのみち諦めてたんですから』 隆一『諦めるんですか?』 仁宏(まさひろ)『君は良いですよ。優秀で。だけど僕は探偵業に向いてないんです。』 隆一『向いてないからって諦めるんですか?まだ努力してないじゃないですか。どこかで見た名言で 努力して結果が出ると、自信になる。 努力せず結果が出ると、傲りになる。 努力せず結果も出ないと、後悔が残る。 努力して結果が出ないとしても、経験が残る。』 隆一の励ましたりする姿に水昌(みあき)は惚れてしまう。 仁宏(まさひろ)は1人で足音が出ないように前の人に気がつかれないように後をつけてみたりもした。 仁宏の頑張ってる姿を見て隆一も練習につきあった。 隆一『気配を消す方法は自分を見ず。他者を見る事だって調べたら出てきました。』 仁宏(まさひろ)『ありがとうございます。頑張ってみます。』 聞き込みの授業がありました。 先生『聞き込みのテクニックがあります。それは貫さん(仁宏まさひろ)なんだと思いますか?』 仁宏『何を言ってるか解るように具体的に話す事ですかね。』 先生『何を言ってるか解るように話すことも必要かもしれませんが、 1つ目は最初から質問を並べ過ぎない。 なぜいけないかというと聞かれた人物は警戒するからです。 2つ目 問題がないかどうかだけ回答させるような誘導をします。 3つ目 わざと褒めると聞かれた人が反動で話しやすくなります。そのまま真相を聞きます。 4つ目 直接な質問は、なるべく避けます。 5つ目 押したら引いて世間話をします。 6つ目 世間話の後は再び真相を聞き出します。』 皆ノートに書いていく。 仁宏(まさひろ)はシャープペンシルの芯をポキッポキッと何本も折ってしまって。 シャープペンシルの芯がなくなり隣に居た隆一に貸して貰う。 仁宏は先生が話してる時に水昌(みあき)をチラチラ見る。 水昌も隆一をチラチラ見る。 水昌は隆一の事が好きなんじゃないかと仁宏(まさひろ)は気が付く。 隆一はチラチラ見られてる事も気にせず凄い集中力で先生の話を聞き、1ミリも聞き逃さず、ノートに書いていく。 先生『では実際に聞き込みの練習をしてみましょうか。緒方(おがた)さん(水昌みあき)前にきて下さい。』 水昌『はい』 先生『東宮(とうみや)さん(隆一)の事を調べるために貫さん(仁宏まさひろ)に話しかけます。貫(かん)さんも前にきて下さい』 水昌(みあき)『すみません。観光してるんですが』 仁宏『はい』 水昌『この辺で美味しいものってありますか?』 仁宏(まさひろ)『何が良いですかね?和食か?中華か?洋食か?』 水昌『美味しい所を色々、ご存知で凄いですね。』 仁宏『そうですか』(照れくさい) 水昌(みあき)『うーん。中華が食べたいです』 仁宏『○っていうお店が美味しいですよ。あそこの信号を…』 水昌『ありがとうございます。本当、物知りで助かります。隣の家、男性住んでますね』 仁宏(まさひろ)『なぜ解るんですか?』 水昌(みあき)『男性物の傘が置いてあったので、そう思ったんです。この辺にオススメの場所ってありますか?』 仁宏『○がオススメです。』 水昌『どうやって行けば良いですか?』 仁宏(まさひろ)『ここを曲がって…』 水昌(みあき)『ありがとうございます。なんでも知ってらっしゃいますね。隣の家の方は男性1人ですね。』 仁宏『そうですね』 水昌『ありがとうございました。終わりです。もう聞けません』 先生『2人ともありがとうございました。そうですね。一気に聞き出そうとすると怪しまれるし難しいですよね。毎日、少しずつ情報を得て下さい。』 先生『次に撮影テクニックについて話します。』 生徒『そんなのあるの』(ぼそっと独り言のように) 先生『1つ目は  その場の状況に合うカメラを使う 2つ目は対象者を一切見ずに撮影する 3つ目は 夜は明かりが照らされたときを狙って撮影する 4つ目は 歩きながらブレずに撮影する 5つ目 カメラ本体を隠しレンズ部分だけ露出させて撮影する事です。』 水昌『(みあき)難しそうですね』 先生『ではカメラがあるので練習しましょうか。皆さん3人1組でグループになって撮影の練習をしましょうか。』 対象者は緒方さん(水昌)貫さん(仁宏まさひろ)で、東宮さん(隆一)がカメラで撮影する事になった。 どうしても手ブレや被写体ブレをしてしまう。 先生『手ブレをしないためには、両脇を締めてカメラを構えて下さい。被写体ブレはシャッタースピードを早くすると良いですよ。』 3人で順番にカメラの撮影をした。 周りの生徒さん達も難しそうだった。 3人は休みの日に練習することにした。 カメラ役、カップル役を順番にする、通行人に 振り返ってじっと見られてしまう。 だが水昌(みあき)と仁宏(まさひろ)と隆一は周りの人がどう思うかよ りカメラの撮影が上手くなりたいという思いが強く気にならなかった。 盗聴器発見の方法の授業がありました。 先生『盗聴器を発見するために必要な道具はDJーX7と音を鳴らせる電化製品と手袋です。 盗聴器を発見するために適した環境は 1、窓や扉を締めて密閉空間を作ること 2、照明や家電製品の電源をいれておく 3、用意したラジオなどの音源を起動させた状態で部屋の中に設置 4、固定電話が設置してる場合、受話器を持って117にダイヤルし通話状態にする』 先生『3人1組のグループになって下さい』 また水昌(みあき)と仁宏(まさひろ)と隆一は一緒にグループで行った。 先生が盗聴器を隠す。 生徒達は見えないように部屋から出る。 隆一達が一番、最初に盗聴器を探す事になった。 なかなか見つからなかった。 報告書の書き方についての授業 先生『報告書の書き方について押えておきたい事7つ話します。 1、書式やスタイルは統一感を持って読みやすく 2、事実を具体的かつ正確に記載 3、目的に沿わせること 3、文章が主観的にならないようにする。 では、その資料を見て報告書にして、それぞれ書いてみて下さい。』 資料は犬が見つかったという話で、それを生徒達は報告書にしていった。 先生は授業が終わってから、どこが悪くて良かったかを1人1人の報告書に書いた。 法律についての授業があった。 先生『探偵をやるには知っておくべき法律があります。探偵法と住居侵入罪と器物損害罪と名誉毀損とストーカー行為等の規制等に関する法律道路交通法です。勉強しといて下さいね』 経営学については概論的知識と簿記と会計と経営学と社会学などの基礎的な内容や経営管理の手法や企業会計のシステムなどの理解も深めました。 隆一は山登りが趣味。 山登りの途中で水昌(みあき)に会う。 水昌『こんにちは』 隆一『こんにちは』 水昌『山登り好きなんですか?』 隆一『はい。緒方(おがた)さん(水昌みあき)は山登り好きなんですか?』 水昌『はい。好きです。』 (えっ?好き?あ~自分の事じゃないよね、山登りの事ね)と隆一は思った。 隆一は足を滑らせて落ちそうになる。 そこを水昌(みあき)は助けた。 隆一は助けられてキュンとなった気がした。 それから2人は偶然、山で会うことが会った。 隆一『緒方(おがた水昌みあき)さんの兄妹とかいます?』 水昌『兄や妹は居ないけど、お姉ちゃんが居ますよ。東宮(とうみや隆一)さんは兄弟居ますか?』 隆一『はい。弟が居ます。』 水昌(みあき)『学校の授業で行った撮影の練習してますか?』 隆一『してますよ。緒方(おがた水昌)さんは練習してますか?』 水昌『してますよ』 色々と会話してるうちに隆一と水昌(みあき)は敬語ではなくなり呼び方も変わっていった。 隆一『この前、信号が赤なのに後ろから車にクラクションならされてさ』 水昌(みあき)『それは腹が立つね』 隆一『良いことがあったんだ。宝くじが当たってさ』 水昌『良かったね』 隆一『そういえばさLINE交換しない?』 水昌(みあき)『良いよ』 2人はLINEを交換した。 隆一はLINEを水昌(みあき)に送る。 隆一『○日って空いてる?山登り一緒に行かない?』 水昌(みあき)『良いよ』 隆一『○日の真夜中なんだけど大丈夫かな?』 水昌『うん』 隆一と水昌(みあき)は山登りに出掛けた。 山頂に着くと 隆一『丁度、朝日がのぼってきたね。』 水昌『そうだね』 隆一『水昌の事が好き。付き合って下さい』 水昌『よろしくお願いします』 2人は付き合う事になった。 水昌(みあき)と隆一は学校の途中で会うと自然と手を繋いだ。 それを仁宏(まさひろ)は目撃する。 仁宏『どうしたんですか?なんで手を繋いでるんですか?』 隆一『付き合ったんですよ』 水昌(みあき)『今度、映画を観に行きたいな』 隆一『良いよ』 仁宏(まさひろ)『敬語なくなってるじゃん。僕も敬語なしが良い』 隆一『じゃあ敬語なしで』 隆一『水昌(みあき)ちゃん、何にしようか?』 水昌『恋愛映画が良い』 仁宏(まさひろ)『名字呼びじゃなくなってるよ。僕も名字呼びじゃなくて名前呼びにして良い?』 隆一・水昌(みあき)『良いよ』 仁宏『ハッピークリームだ。(同時に言うことを)ラブラブで良いな。僕も欲しい。彼女。』 仁宏(まさひろ)は嫉妬していた。 隆一は水昌(みあき)と付き合ってから初めてデートをする。 カラオケに行く 隆一の歌声は上手で水昌(みあき)は、うっとりした。 一方の水昌は普通だった。 喧嘩もした。 水昌(みあき)『友達とばっかり会って、なんで私とは会ってくれないの?』 隆一『会ってるじゃん』 仲直りは 水昌(みあき)『ごめん。言い過ぎた。隆一くんが好きって気持ちが溢れで出てしまって自分本意になってしまった。』 隆一『いいよ。僕の事を好きだと思ってくれる気持ちは嬉しいな。僕も水昌の事が大好きだよ』 そんな日々を送っているうちに あっという間に時が過ぎ 学校を卒業することになった。 隆一と仁宏(まさひろ)は同じ職場で働くことになったが水昌(みあき)だけは違った。 滝本月海(つきみ)に出会った。 滝本は先輩は探偵事務所で2年勤めている。 エリートウーマンという印象だった。 隆一と仁宏(まさひろ)は初めての探偵の仕事が犬探しだっ た。 依頼者は菅原梓(すがわらあずさ)60歳。 子供は大人になり梓とは住んでいない。 夫は最近、亡くなった。 1人暮らし。 犬の失踪当日 家のリビングの大きい窓を換気していた。 菅原(すがわら)さんは台所で御飯を作っていた。 御飯を作り終わってリビングに行くと 飼い犬の姿は、なかった。 飼い犬の名前はチョコ。 隆一と仁宏(まさひろ)は 菅原さんからチョコの写真を貰い、ビラを作る。 写真をレイアウトして言葉も載せる。 ビラが完成して大量に刷って駅の通行人に渡していく 飼い犬を探している掲示板にも載せた。 隆一と仁宏は近所に聞き込みもした。 菅原さんも駅でビラを配った。 その頃、チョコは1駅先の駅のすぐにある家に居た。 チョコが居る家には70歳のおばあちゃんが居て1人暮らし。 おばあちゃんは今まで結婚しておらず。 誰からも相手にされず寂しい人生を送っていた。 おばあちゃんの名前は長谷川和子。 チョコと長谷川さんが会ったのは 駅の近くで犬(チョコ)を見かけた。 首輪をつけていたので とりあえず家に連れて帰った。 警察に電話しようと思ったが めんどくさくなりやめた。 何日も家で飼って居ると愛着がわき、飼い主のもとへ返したくなくなった。 ある日 いつものように散歩をしていると 近所の方に『ビラに載ってる犬と同じ犬じゃない?これ見て』 とビラを渡してきた。 ビラを見るとそっくりだった。 長谷川さんはビラに書いてある電話番号に仕方なく電話をした。 無事解決した。 菅原さんは喜んで居たが しかし長谷川さんはチョコちゃんが居なくなり悲しみにあけくれた。 依頼者は宮崎若菜35歳。専業主婦。 5歳の男の子がいる。 夫の宮崎臣(みやざきじん)が浮気をして居るのではないかと疑っている。 若菜さんから臣さんの定時を教えて貰い、 臣さんの仕事先に張り込む 何日も張り込んだ。 ある日 臣さんは女性と2人で居酒屋に行った後 ホテルに向かう。 一部始終、隆一と仁宏(まさひろ)は写真におさめた。 不倫が始まったのは5年前ぐらい 若菜さんが妊娠した時だった。 臣さんは性欲が満たされず。 寂しそうで大人しそうで言うことを聞いてくれそうな同じ時期に入社した内向(ないこう)さん35歳と関係を持とうと甘い言葉をかけたのだった。 内向さんは今まで彼氏が居なかった。 臣さんは 『奥さんと喧嘩していて修復不可能だから別れる』 と内向さんに言っていた。 臣さんと不倫していた女性(内向涼香ないこうすずか)は臣の同僚で会社内に噂がたてられて 上司に辞めることを勧められたが辞めずに左遷させられる。 若菜に不倫相手の内向涼香は慰謝料を払った。 臣は、若菜に『すまない。遊びだったんだ』と言った。 なくなく若菜は許した。 臣さんは必死で家族に尽くし家庭の再建を目指している。 内向涼香は探偵が調べなければ不倫は解らずにいて いつかは臣と一緒になれたのにと思っていた。 隆一は、仕事で、家に帰らずに会社に泊まったり張り込み先で泊まったり御飯もゆっくり食べてられず、お風呂もたまに入るぐらい、忙しかった。 水昌(みあき)も一緒でなかなか会えなかった。 会えない時間が2人を切り裂き 隆一は水昌(みあき)に別れを告げる事となった。 月海(つきみ)は隆一に好意を持っていた。 別れたと聞き 月海はアピールする。 月海『隆一くんって山登り好きなの?聞こえてきてさ』 隆一『はい。そうです。』 隆一は内心ドキッとしていた。 名字ではなく突然の名前と敬語なしで話されたからである。 月海と隆一は山登りに出掛ける。 月海は山を登った事があまりなかったので 月海(つきみ)『ごめん。遅いよね。』 隆一『大丈夫だよ』 隆一は山登りしていて疲れているので自然と敬語なしで話していた。 月海(つきみ)は それから迷惑をかけないようにと山登りをするようになる。 偶然、隆一と山登りする頃に登るペースが早くなっていた。 隆一『凄いね。早くなったね。山登りしてきたの?』 月海(つきみ)『そうだよ』 隆一は月海の努力に感動した。 隆一は月海の趣味につきあってみたくなった。 山を下って2人で休憩しようと思って 一緒に御飯を食べているときに 隆一『月海(つきみ)さんの趣味って何ですか?』 月海『映画鑑賞かな』 隆一『今度、一緒に観に行かない?』 2人は映画館に行くことになる。 月海『ホラー映画観ない?』 隆一『うん』 隆一はホラー映画は苦手だった。 我慢して観ていると 月海(つきみ)が隆一の手の上に自分の手をおく。 隆一はトギドキするような安心するような不思議な気分だった。 御飯を食べているときに 隆一『月海って彼氏いる?』 月海(つきみ)『居ないよ。好きな人は居るけど』 隆一『えっ?誰?僕の知ってる人?』 月海『すぐ、傍に居るけど』 隆一『そっか、僕も月海が気になるんだけど…付き合っちゃう?』 月海『よろしくお願いします』 仕事場で仁宏(まさひろ)に隆一と月海が付き合ってる事を悟られた。 仁宏は水昌が隆一の事をまだ思いが断てなかったのを知っていた。 水昌(みあき)は隆一の情報が知りたかったので 仁宏(まさひろ)は水昌が好きだったので利用されてるのは解ってたけど 水昌と仁宏は付き合った。 その事を隆一に言っても反応は薄かった。 依頼者は会社の社長、佐藤啓(けい)62歳。 経営が悪化して人件費を減らそうと解雇をする方を検討していた。 隆一と仁宏(まさひろ)は依頼者の会社にバイトとして働くことになる。 そこで頻繁に休んでタバコを吸ってはいけない場所で吸ったり、仕事が出来ていない、やる気を感じない、副業をしていけない規定なのに副業をしてる社員がいた。 その社員に上司は何回も注意をしている。 しかし言うことを聞かなかった。 退職勧奨を解雇理由を添えて行った。 解雇となった。 解雇された方が文句を言う。 解雇された人物は雨川零士。(あめかわれいじ) 雨川『なんで俺が解雇されないといけないんだよ。俺は大家族の長男だから両親を助けて弟たちの為に頑張らないといけないんだよ。死んでやる。会社のせいで死んだって言ってやる』 隆一『両親の為、弟たちの為にというなら、じゃあなんでやる気がなくて上司の言うことを聞かない、規定を守らないんですか?守ればこんな事にはなってないんじゃないですか?』 雨川は泣きながら帰って行った。 雨川の家族は節約したり両親が必死に働いたが 弟(孝明こうめい)は行きたい大学に行けなかった。 もし兄が働いてたらと思う。 依頼者 後藤貴音(たかね)50歳 会社員、 妻と息子さんがいる。 息子の名前は凌駕(りょうが) 息子が喧嘩した日の夜中に出ていって見つからないという相談。 喧嘩の内容は 後藤さんの息子(凌駕りょうが)は高校も大学も偏差値の高い学校だった。 しかし就職が決まらず凌駕(りょうが)は思い悩んでいた。 貴音『いつまでたったら就職が決まるんだ。なにやってるんだ。真剣にやってるのか』 と言われ 凌駕の心は砕かれた。 御飯が喉を通らない状態だったので凌駕の母は心配する。 凌駕の母『大丈夫?なにかあった?』 凌駕『お母さんに言ったところでお父さんの言ったことには歯向かわないんでしょう。お父さんの肩を持つんでしょう。もう良いよ。』 貴音は凌駕が ひねくれただけだと思っていた。 凌駕は家族が寝静まった頃に家を出ていった。 死のうと思い 電車に飛び込もうとしたら車掌さんに止められる。 『どうしたんですか?』と言われお茶を渡される。 凌駕は泣きながら 『就職先が見つからないんです』と言う。 車掌『それは辛かったですね』 車掌『どんな仕事に就こうと思ったんですか?』 凌駕『会社員』 車掌『夢はないんですか?』 凌駕『夢はありません。ただ安定した職業に就いて裕福な暮らしをしたかったんです』 車掌『趣味を探してそこから仕事に繋げていっても良いし自分の能力に合う仕事でも良いと思います。就職先が見つからないのは辛いことです。不採用になったときは自分を否定されたようで世の中に必要とされてないんだと感じますよね。でも、きっと貴方に合う場所が必要としてくれる企業がありますよ』 車掌さんは凌駕を自分の家に一緒に住まわせる事にした。 凌駕は日払いのバイトを見つけて働く。 凌駕は車掌さんの家から出ていき 凌駕は漫画が読んだり絵を描くことが好きだったので 漫画のアシスタントになろうと決意し 募集がないか探してみると見つかり 漫画のアシスタントとして働き始めます。 隆一と仁宏に見つかり報告書に記入されて 貴音は知ります。 凌駕は腹が立ち 凌駕『なんで、見つけるんだよ。絶対、反対されるだろう』 貴音『探偵に頼まなかった方が良かったよ。こんな事実知りたくなかったね』 探偵事務所に働いて3年が経った時 隆一は自分の探偵事務所を開業しようと考えたので 探偵事務所をやめて 探偵事務所を開業した。 仁宏(まさひろ)と月海(つきみ)が隆一についていく。 開業したばっかりの時期は依頼がなかった。 依頼者、戸辺正敏(まさとし)45歳。嫁と子供がいる。 子供は13歳、3階の学校のトイレの窓から飛び降り自殺をした。 戸辺さんの息子は学校で友達と仲良くやっていた。 戸辺さんの息子は可愛い女の子に好かれて居た。 だが息子は興味がなく息子の友達の合田が好きになった。 息子は合田くんを応援して恋のキューピットとして支えた。 しかし叶わなかった。 どうしても息子さん(凌駕りょうが)が好きらしい。 他の女子も息子さん(凌駕りょうが)を好きという。 合田『いいな。誰でもいいから付き合っちゃえば』と言ったら 可愛い女の子と付き合い始めた。 息子さん『可愛い女の子とHしたんだ。良かったよ。他の子も』 その話を聞き合田は腹がたった。 合田は、その話を友達にした。 みんなで無視しようぜ。 LINEで戸辺は遊び人で酷いやつだから相手にするのは止めた方が良いというメッセージが出回った。 もう相手にしないとこうという話になって 話しかけられても挨拶されても皆で無視をした。 へこたれない息子さんは毎日、声をかけた。 そのうちの1人増間が返事をした。 合田は増間に声をかける。 合田『お前も戸辺と同じようになっても良いのか?』 増間『嫌です』 合田『じゃあ返事するな。ペナルティーとしてバレーシューズを隠せ』 増間は戸辺を無視してバレーシューズを隠した。 それから皆が面白がりバレーシューズに酷い言葉を書いたり 下駄箱に大量のゴミを入れたり 徐々にいじめの内容が酷くなっていった。 警察から知らされたのは 『自殺だが学校でのいじめはなし家庭に問題があるんじゃないか』 戸辺正敏が調べると 日記には いじめられたのではないかという記載があった。 バレーシューズには落書きがあった。 下駄箱に大量のゴミが入れてあり 机には紙を死ねの文字で切って置いてある 机の中に置いてあった 弁当を一緒に食べてくれる子を探そうと思って声をかけたが、ことごとく断られる。 一緒に食べてくれる子が見つかり一緒に弁当を食べたりお喋りしていたのに突然、態度が変わり 話をしてくれなくなり一緒に御飯を食べてくれなくなった。 もう死にたい。 明日、死のう。 日記の書いた次の日 戸辺さんの息子さんは亡くなった。 この事実があるにも関わらず 警察と学校は手を組んで隠蔽しようとした。 探偵事務所に、どうにか助けて貰えないかと来たのだ。 知り合いの新聞記者の方が居たので この事実を刻名に記した。 それから世間が騒き始め 警察は謝罪し捜査が不十分であったことを認めた。 学校もいじめがあるとは認識していませんでした。今後、対応しますとし保護者会が行われ謝罪する。 謝罪会見を警察も学校も行った。 学校は加害者の親御さんに『戸辺くんがお子さんにいじめられたという話が出ています。』と話しても 加害者の親御さんは『うちの子は、そんな事しない』の一点張りだった。 加害者の子達はSNSで個人情報を公表された。 それから加害者の子達と親御さんは大変だったという。 依頼者 鈴木絵実23歳、女性。 仕事を始めてから なんか おかしい。 同僚の男性にいつも見られている気がする。 同僚の男性は優しい方だが どこか怖い 絵実には彼氏がいる。 同僚の女性と恋の話になり絵実は彼氏が居ると話をした。 絵美は最近、後をつけられてる気がする。 そして同僚の男性が家の前をよく通るようになる。 寝る前に皿を洗おうとすると なんだか誰かに見られてるような気がして 玄関の方を見ると 影があったのに動いたような まるで玄関の前に居たのを見られたと思い逃げたよう 買い物など絵美だけの時も彼氏が居る時も その男性を見かける。 少し遠出する時もあまり車が居ないのに同じ車がすれ違う。 つけられてる その事を探偵事務所に相談に来た。 仁宏(まさひろ)と隆一は絵美さんの仕事先で張り込む。 絵美さんの後を追う1人の男性を発見し撮影する。 その男性は家までついてきていた。 ついていっている所を撮影した。 プライベートで出掛ける時間に張り込んでいたら 同僚(青山学)が現れたので撮影。 デート現場にも男性が居たので撮影した。 依頼者は探偵の調査結果の資料を警察に提出した。 同僚の男性は憎んで 依頼者をきりつけようとしたところ 警察に抑え込められ 捕まった。 探偵事務所を開業して2年が経った頃。 隆一は山登りに行った。 そこで帰らぬ人となってしまった。 警察は"事故"と診断した。 家族は事故ではないとなんとなく思った。 家族は、それから捜査をする。 月海(つきみ)と仁宏(まさひろ)に助けを求めた。 仁宏は水昌(みあき)にLINE電話をする。 仁宏(まさひろ)『もしもし、隆一が殺されたんだ。知ってる?』 水昌『ウソ…』 弟は隆一の事をよく思っていなかった。 隆一は優秀で弟は成績が悪かったからだ。 劣勢感を感じていた。 隆一の父は隆一の机の中に探偵の学校で学んだ事が書いてあるノートを見つけた。 隆一の父は、そのノートを見ながら捜査をすることを決意する。 近所の人に聞き込みをした。 隆一の父『おはようございます。今日は快晴ですね。畑仕事は大変でしょう。毎日、朝から畑仕事なされていて偉いですね。』 近所の人『いえいえ』 隆一の父『隆一は朝10時に通りましたよね。』 近所の人『私は解りません。○さんなら解ると思います。お話されていたので』 隆一の父『おはようございます。○さんは、いつもおしゃれですね。』 ○さん『そんな事ないですよ』 隆一の父『隆一は朝10時に通りましたよね』 ○さん『はい。駅の方に向かってるようでしたよ。』 隆一の父はメモをした。 隆一の父はビラを作り配っていく。 電話がかかってくる。 いたずら電話も多くかかってきた。 隆一の父は へこたれない。 隆一の父は駅に向かった 隆一が亡くなった当日 多分 隆一は駅に乗っているはずだ 車掌さんに話しても見せて貰えなかった。 車掌『無断でお見せするにはいけないので警察に頼んで貰ってよろしいですか?』 隆一の父『解りました』 警察に行って話をしたが 『お見せする事は出来ません』と言われる。 一方 仁宏(まさひろ)は月海(つきみ)に 仁宏『隆一の亡くなった場所に行こうよ』 月海『良いよ。どこで集まる?』 仁宏(まさひろ)『山のふもとで集まろう。彼女連れて行って良い?』 月海(つきみ)『良いよ』 3人は山の麓(ふもと)で集まる事になった。 隆一が亡くなった場所に行く。 ここで亡くなったんだね。 月海(つきみ)と水昌(みあき)は泣く。 月海は水昌が泣くのを不思議に思う。 水昌は隆一と関わりがないはずなのに…と 月海『ここで事故って起きるものなのかな?』 仁宏(まさひろ)『なんでそう思うの?』 月海『足元が不安って訳でもないし落ちてきそうな物もなさそうだし』 仁宏『じゃあ事故じゃないと思ってるの?』 月海(つきみ)『うん』 仁宏(まさひろ)『誰かに殺されたって事?』 月海『そうなのかなと思う』 隆一が亡くなった場所を撮影する。 月海(つきみ)と仁宏(まさひろ)は隆一の父にあって 撮った写真と 月海『隆一さんのお父さん、私は、亡くなった現場に行って事故ではないように思いました。足元が安定してますし落ちてきそうな物もありませんでした』 隆一の父『そうですよね。私もそう思います。もし誰かに殺されたのなら誰だと思いますか?』 月海(つきみ)『解りません。私達、探偵の仕事は恨まれることもあるので』 隆一の父『隆一が担当した探偵の仕事で恨まれてそうな仕事は、ありますか?』 月海『6件、思い当たる依頼があります。』 隆一の父『それは何ですか?』 月海『まず最初の探偵の仕事で恨まれたのかなと思います。』 隆一の父『それは、どのような相手ですか?』 月海(つきみ)『犬探しの依頼があったのですが犬が飼い主の家から飛び出してしまって、そこから長谷川さんという方の家に犬が行ってしまって、長谷川さんが連絡して下さったのですが凄く寂しそうな感じと隆一さんを睨んでるように感じました。』 隆一の父はメモる。 隆一の父『他は?』 月海『ご主人が不倫をしてるんじゃないかという依頼がきたんです。依頼者のご主人は不倫をしていて不倫相手は上司に退職を狭まれたが聞いてくれず左遷されたそうです。根に持っているんじゃないかと思います。』 隆一の父『3件目は?』 月海『社長が依頼者で、会社がやっていけないから誰かにやめて貰いたいけど、どうしたら良いかという話で調べてみたら仕事に対する姿勢が悪い方が居ました。その話をしたら、その方は解雇される事になりました。大家族の長男だったらしいです。解雇されたせいで弟は大学にいけなくなったと恨んだそうです。』 隆一の父『4件目は?』 月海『息子さんがいじめで亡くなったんではないかという依頼でした。学校も警察もいじめを容認してくれず大変でしたが証拠を集め、知り合いに新聞記者の方が居たので頼んだら警察と学校は謝罪して加害者の子達はSNSで個人情報を公表されたんです。それに恨みがあるのではないかと』 隆一の父『5件目は?』 月海『依頼者はストーカーにあってストーカーは刑務所に入る事になったみたいだけど、つい最近、刑務所から出たらしいです。』 隆一父『6件目は?』 月海『息子さんが居なくなったという依頼で息子さんは見つかったんですが親子で喧嘩したような形で絶縁したとみられてます。』 隆一の父『1つずつ調べてみましょう』 月海『はい。』 隆一の父と月海は 1件目の長谷川さんの所に行った。 隆一の父『すみません。つかぬことをお聞きしますが、犬探ししていた犬を連れてきてくれた方ですよね』 長谷川『そうです。』 隆一の父『その時はお世話になりました。』 長谷川『いえいえ』 隆一の父『実はあの時に探偵を依頼してた方が亡くなったんです』 長谷川『そうなんですか』 隆一の父『2件目に行こうか』 月海『はい』 不倫相手だった(内向涼香ないこうすずか)方の家に行った。 隆一の父『すみません。不倫したことありますよね』 内向(ないこう)は扉を閉めようとすると父は扉に足を挟んで 閉めるのを止めた。 内向は 仕方なく話す。 内向(ないこう)『そうです。不倫してました。探偵さんが調べなかったら、あんな事にはならなかったんだ。』 隆一の父『その探偵さんは亡くなりましたよ』 内向『死んで丁度良かったんだ』 高笑いする。 月海は内向(ないこう)の頬を叩いた。 月海『なに言ってるの?あなたは遊ばれてたの。もしバレて居なくても結ばれることはない。なんであなたはそこまで一緒になりたかったんですか?好きなんですか?』 内向『あの人は何も取り柄のない私に『好きだよ』って言ってくれた。誰からも愛されないブスでデブな私を愛してくれた』 月海『それは全部、愛情じゃなくて甘い言葉をかけて欲を満たしてただけなんですよ』 隆一の父『3件目にいこう』 月海『はい』 大家族の家に行くと 大家族の父 『あの探偵事務所に居た方?』と月海を見て言う。 月海『はい。孝明さんは御在宅ですか?』 大家族の父 『いえ、あれから見かけてないんです。』 月海『そうですか』 大家族の父 『なにか用事がございましたか?』 隆一の父 『息子さんの事を調べていた探偵が亡くなったんです』 大家族 『そうなんですか。御愁傷様です。』 月海『孝明さんが居ないのは、どうしてでしょう?怪しいですね。じゃあ次、行きましょう』 隆一の父『はい』 いじめの件の加害者達の場所に行った。 いじめの主犯格は合田 合田の家に行った。 合田の父に『その事は、もう話したくないです。うちの子はネットにさらされ酷い思いをしました。私達家族も酷い目に合いました。家には赤色が出る缶スプレーで死ねと書かれていたり無言電話が数えきれないほど、かかってきました。息子は何処に行っても白い目で見られて外出できなくなりました。私も仕事場で白い目で見られて仕事がしにくいですが頑張って行っています』 他にいじめの加害者の方の親は同じような言葉を口にしてます。 ストーカーをした青山の所に隆一の父と月海は行った。 青山に探偵の事を伝えると 『そうですか』と言った。 月海『うーん、青山さん恨んでなかったんですかね?息子さんが失踪した依頼の件、行きましょう』 隆一の父『はい』 凌駕さんに探偵が亡くなった事を伝えると 凌駕 『そうなんですね。御愁傷様です。僕は探偵さんに調べられようがなんだろうが僕達、家族はおわってたんです。』 月海は隆一の部屋を見に行った。 隆一の父『誰が隆一を殺したんだろうか』 弟『僕は殺されて良かったけどね』 隆一の父は隆一の弟を殴った 隆一の父『よくそんな事が言えるな。なんて酷いやつなんだ』 隆一の弟『だって、いっつも優秀だった兄を見てばっかりで僕の事は見てくれず、クズのように扱っている』 月海は聞いていた。 犯人は隆一の弟の可能性もあると思った。 仕事の休憩中 仁宏(まさひろ)は電話をしている。 仁宏『まだ隆一が好きか?』 仁宏『そうか。なら良いけど』 月海『誰と電話してたの?』 仁宏(まさひろ)『水昌(みあき)だよ』 月海『なんで隆一が好きか聞くの?』 仁宏『それは…あー、もう、昔、隆一と水昌は付き合ってたんだよ。でも、もう気持ちはないって』 月海『なんで、その事、隠してたの?』 仁宏(まさひろ)『言ったら一緒に山登りに行くのダメって言うじゃん、めんどくさくなるじゃん』 月海『言わない方がめんどくさくなるの』 仁宏『本当だ』 月海『本当だじゃないよ』 月海は水昌のことも怪しく思えた。 もう正直、 誰が犯人なのか解らなかった。 そんな時だった。 新たに死亡した人が。 それは青山だった。 死因は隆一と同じ。 流石におかしいと思った警察は捜査を始める。 青山も隆一も山から落ちて亡くなっている。 もし転落死であれば真下に落ちるが 2人とも放物線の軌跡を描いて落下している これは突き落とされた場合に出来る現象だ。 だから事故ではなく 突き落とされた可能性が高くなった。 警察は他殺だとして捜査を始める。 隆一の父親、月海、仁宏(まさひろ)、水昌(みあき)、隆一の弟、孝明(こうめい)、いじめの加害者や親族、内向(ないこう)、長谷川が疑われた。 皆それぞれアリバイがあった。 捜査が始まった矢先にまたもや 合田が亡くなった。 警察は誰かが殺したんだろうとにらんでいる。 孝明(こうめい)が気になり深く調べてみると 孝明は働きながら大学に行っていた。 親御さんには迷惑かけたくないが自分の夢も捨てきれなかった。 だから親御さんから離れて働きながら大学を行くことを決心したが、その事をバレたくなくて親御さんに黙って家を出ていったのだった。  隆一の父親は仕事をしながら隆一を殺した犯人を探すべく健闘していた。 隆一の父親は隆一が亡くなった時、密かに泣いていた。 月海は今でも隆一を愛してるから考えにくいか。 仁宏(まさひろ)は隆一に対して劣等感を感じ好きな人は隆一の事が忘れられなくて苦しんでいるのに自分の事を見てくれないので辛い状況ではあったので殺害する動機は充分にある。 水昌(みあき)も隆一は愛しているのに自分に振り向いてくれず、別れてすぐ他の女性のところにいった。愛が憎しみになっているかもしれない。 隆一の弟も劣等感で邪魔になり… いじめの加害者や遺族は隆一を恨んでるかもしれない 内向も職場での立場が亡くなり恨んでるかもしれない 長谷川も隆一が犬を取ったと思ってるかもしれない だが合田を殺した目的は みな考じられない しかし動機があり合田も殺したのだろうか? 月海(つきみ)も同様に殺された。 みんな同じ犯人だろうか? 隆一の父親は隆一の弟を連れて行動した。 1人だと危ないからだ。 隆一の弟も犯人の可能性もある。 でも隆一の父親は信じたかった自分の子は絶対に人殺しは、しないと。 青山の事を深く調べることにした。 すると 内向涼香(ないこうすずか)が警察に出向いて青山にストーカーされたという記述があった。 内向涼香は不倫をしていたりしてたので警察は信じる事が出来なかったと書いてあった。 どうして青山は内向にストーカーをしたのだろう? 調べてみると 青山は刑務所から出所した後に 内向の仕事先で掃除をするスタッフとして雇われる。 青山は内向の優しさに惚れて デートに誘い 何回かデートしてる内に内向も青山を好きになって付き合い始める。 青山は毎日LINEを送る、1時間以内に連絡しないと大量の電話をかけてくる。 内向が職場の男性と少し会話するだけで嫉妬し 青山『あの男と話すんじゃね、好きなのか?』と怒って殴るようになる。 内向は怖かったが青山に別れを告げた。 それから青山は連日 無言電話にLINEで酷い言葉を並べ送ってくる。 家にもついていき。 電気が消えるとLINEで『おやすみ』と送ってきたり どこかに出掛けるとついてきて帰った頃に LINEで『○行って楽しかったね』と送ってくる。 その被害状況を伝えたのに警察は一斉 相手にしなかった。 では隆一、青山、合田、月海を殺したのは内向なのか? 女性が男性を押して殺害することは可能なのか疑問である。 内向を調べていると ある男性と付き合っていた事が解った。 その男性は孝明だった。 内向は青山にストーカーされるので仕事を辞めて 孝明の仕事先に就職が決まった。 孝明は仕事しながら大学を目指して頑張っていたが 孝明の兄(凌駕りょうが)は仕事を退職してから 仕事を転々とするようになり鬱のようになっていった。 ある日 凌駕は自殺した。 孝明は隆一に復讐しようと思った。 そんな時 内向と出会った。 内向はストーカーに会い衰弱していた。 孝明は心配になり世話をした。 隆一も許せなかったが青山も許せない気持ちが出てきた。 内向は孝明が隆一と自分と同じように隆一によって傷ついた事を知る。 内向は孝明にその事を伝える。 孝明は、さらにに隆一を許せなくなった。 孝明は隆一を尾行して どんな生活をしているかを調べた。 隆一がよくプライベートで山登りしてる事を知り 山登りをしていて事故に遭ったとみせかけようと計画した。 実行にうつすと 難なくできた。 時が経ち 内向と孝明が山登りしていると 青山がついてきた 隆一と同様に青山も突き落とした。 孝明は大学の時にいじめられた事をふと思い出した。合田である。 隆一が探偵として担当した依頼と同じような事をしていたのである。 憎しみにまみれて 合田のロッカーに 『中学生の時にいじめて殺しもしたのか?お前が殺した証拠もある。○山の山頂へ来い』と書いてある紙を入れた 合田が山を登る後ろに孝明も尾行して気が抜いた時に突き落とした。 DNA検査をして孝明が隆一と青山と合田を殺した事が解った。 孝明は月海の事は殺していないと言った。 月海の事は隆一の関わってる依頼人を調べても出てこなかった。 隆一の弟は月海を殺した犯人を探すべく 探偵になろうと決意する。 続きは次のページへ 只今 作成中です。 暫くお待ち下さい。
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