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「先野さんもペットさがしだったんですね」
三条は、走ることもあるからと、今日はスーツではなくジーンズにジャンパーだ。原田と並んでいると、弟を連れてコンビニにでも行こうとしているように見えた。
「まぁな」
警察官の前ではああ言ったものの、本音は探偵のやる仕事ではないと思っている先野であった。いつか自分の個人事務所を再開できたときには、ペットさがしなど受けないぞ、と。
「がんばって見つけましょう。そうだ、先野さん、どっちが早く見つけるか競争しましょう」
「そんな子供っぽいことにつきあうかよ。おれはおれで捜索するさ。そっちもしっかり励みな。ま、優秀な三条さんがいっしょなら無事にやりとげられるだろうがな」
「あら、先野さんからそんな言葉が聞けるなんて」
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