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臨検は10分と掛からず終了した。
「無事?」
「何とか」
その後オールトの雲から冥王星宙域に移動。
衛星軌道上に艦を停泊させ、シャトルで冥王星に着いた。
太陽系最外縁の惑星とは言え衛星軌道上には一個艦隊が駐留。
軌道要塞や軍事衛星等相当な戦力が惑星を覆っていた。
冥王星は地球に似た大きさで開発により大気が存在する。
「冥王星、かぁ」
「昔の呼び方のままだって」
プルートとは今は呼ばないらしい。
赤道付近の僅かな生存領域に人類は生息していた。
「太陽が遠い」
連合宇宙軍自体からは何の呼び出しも無かった。
「何か寒いね」
遠洋で溺れたかの様な、恐怖を感じる。
赤道の宇宙港近辺、ビル群の一角。
呼び出された冥王星星府ビルで「冥王」と会見した。
”よく来た”
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