オーバーフロントライン

4/22
前へ
/62ページ
次へ
3 臨検は10分と掛からず終了した。 「無事?」 「何とか」 その後オールトの雲から冥王星宙域に移動。 衛星軌道上に艦を停泊させ、シャトルで冥王星に着いた。 太陽系最外縁の惑星とは言え衛星軌道上には一個艦隊が駐留。 軌道要塞や軍事衛星等相当な戦力が惑星を覆っていた。 冥王星は地球に似た大きさで開発により大気が存在する。 「冥王星、かぁ」 「昔の呼び方のままだって」 プルートとは今は呼ばないらしい。 赤道付近の僅かな生存領域に人類は生息していた。 「太陽が遠い」 連合宇宙軍自体からは何の呼び出しも無かった。 「何か寒いね」 遠洋で溺れたかの様な、恐怖を感じる。 赤道の宇宙港近辺、ビル群の一角。 呼び出された冥王星星府ビルで「冥王」と会見した。 ”よく来た”
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加