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問い掛けておいて、私に違うって言わせたくないみたいにキスで唇を塞いで言葉を封じると、中に挿入られた指がもう一本増やされて。
指だけなのに物凄い圧迫感を憶えて身体を強張らせたら、それを解きほぐすみたいに舌の付け根をゾロリと舐め上げられる。
「ふ、……ぁっ」
絶妙のタイミングで唇をズラして私に吐息を逃させると、彰久さんの舌が私の舌を優しく撫でてきた。
(ああ、どうしよ。全部全部気持ち、いぃ)
息継ぎも出来ないくらい口の中を乱暴に掻き回されるのも嫌いじゃないけれど、今みたいに私の様子を探るみたいに擦り合わされる優しいキスは、愛されてるって実感させられてうっとりしちゃう。
唇を離して私を見下ろしてきた彰久さんに、「実迦、さっきの返事は?」って問い掛けられて。
私はぼんやりした頭で「さっきの……?」って彼の言葉を復唱する。
「俺とずっと一緒にいるか?って話」
言われた私は〝ずっと〟って言葉の魔力に囚われて「うん」って答えていた。
「約束、な?」
言われて、コクンと頷いたら、彰久さんが「俺の……挿入るぞっ」って指を引き抜いて。
すぐ、入り口に熱いモノが当てがわれた。
指なんて比べものにならないような質感に内部を押し広げられながら、私はギュウッと彰久さんにしがみ付いた。
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