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「いいじゃあねぇかよぉお!
姫の頼みなんだぜぇえ?!」
彼女は李牧の若干ヒいている顔を覗き込んで懇願する。
「私の幼い頃からの夢なんだよぉ。
やっぱ王族たる者兵士の苦労とかその背中を見ておくべきだと思うのよぉ!」
そうだろぉ?!
凛は食い気味にこちらに近づいてくる。
李牧は思い出した。
彼女の教育係だった大将軍・龐煖【ほうけん】の言葉を…………
「凛様は独特な個性をお持ちのちょっとした曲者だ」
と……………
心中李牧はこれにこう叫ぶ。
「ちょっとどころではないでしょ?!!」
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