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柑太は再びウィルを睨む。
サキも馬鹿にするように笑う。
「嫌な気分」
その一言にウィルはやってしまったと言うような表情をする。
柑太はため息を出す。
「どんな風だったのか、ウィルのためになる」
”えっ、はい”とはっきりとしないような返事で返した。
「じゃあ、話すか」
柑太はフーッと深呼吸をする。
「まず、お茶に誘われるよ。”お茶しましょう”が勧誘の決め手だったよ」
「えっ、それだけですか?」
ウィルは柑太の昔話を聞けることにワクワクしていたが、一言で終わったのでがっかりしている。
「ちゃんと、話すよ」
******
短大に通っていた時、アルバイトをしていた。
このアルバイトは高校2年から始めたアルバイト。
高校は定時制だったので、労働の時間は朝6時から9時か、10時まで働いていた。
たまに起きられない日もありますが、なかなかできない経験だと思う。
お休みの日とかはランチまで出ることがある。
その時に会ったのが、主婦の方。
2人の子供を持っているが、子供が知的障害を持っていた。
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