好き

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「あげはは恋するとどーなんの?甘えたりするとこ見たいなー」  じーっとあげはを見つめてかけとが、少しからかう。 「・・・ーーちょ、ちょっと!」  近づけてくるかけとの顔を、あげはは手で押しやる。 「まぁ、これから楽しみにしてる!」  純粋にそう言うかけとに、やれやれ、とあげはは笑った。  ・・・同期で、デスク隣で、業務研究と部活が一緒。  ただの同期から、友達を紹介する身になり、テニスを共にする仲になり、恋人になった・・・ーー。  長いようで短い道のりだった。  片想いは、辛かったときもあったけれど楽しくてどきどきして。  そして、周りの人の支えがどれほど大切なものであるかを実感した。  自分の気持ちに共感してくれて、相談に乗ってくれて、励ましてくれて。  桜木くんを好きになって良かった。  好きって伝えて良かった。  恋人になれて、良かった・・・ーー。  楽しげに喋るかけとを横目に見ながら、あげははこれまでのことを思い起こしていた。  そして思った。  ・・・ーー私は、桜木くんが大好き。                   〜end〜  拙い文章を最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m  
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