182人が本棚に入れています
本棚に追加
「あげはは恋するとどーなんの?甘えたりするとこ見たいなー」
じーっとあげはを見つめてかけとが、少しからかう。
「・・・ーーちょ、ちょっと!」
近づけてくるかけとの顔を、あげはは手で押しやる。
「まぁ、これから楽しみにしてる!」
純粋にそう言うかけとに、やれやれ、とあげはは笑った。
・・・同期で、デスク隣で、業務研究と部活が一緒。
ただの同期から、友達を紹介する身になり、テニスを共にする仲になり、恋人になった・・・ーー。
長いようで短い道のりだった。
片想いは、辛かったときもあったけれど楽しくてどきどきして。
そして、周りの人の支えがどれほど大切なものであるかを実感した。
自分の気持ちに共感してくれて、相談に乗ってくれて、励ましてくれて。
桜木くんを好きになって良かった。
好きって伝えて良かった。
恋人になれて、良かった・・・ーー。
楽しげに喋るかけとを横目に見ながら、あげははこれまでのことを思い起こしていた。
そして思った。
・・・ーー私は、桜木くんが大好き。
〜end〜
拙い文章を最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
最初のコメントを投稿しよう!