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「・・・・・・ーーーえ?」
驚くあげはに、かけとは冗談だろ、と言いつつ
「オレが楠を推薦しただろ、最初!それがなきゃ、楠はメンバーになってなかっただろ?」
強めにそう言った。
「確かに・・・その通りだ」
あげはは納得したように言う。
「頼むぜ?オレのおかげなんだから」
「はぁーーい」
「なんだその棒読みは!」
「桜木くんって結構恩着せがましいのね」
「なんだと?!」
「はいはーい、そこまでー!」
まゆが仲裁に入る。
「カップルのケンカみたいなの、やめてねー?」
ニタニタしながらするまゆに、あげはとかけとは
「「そんなんじゃないです!」」
と一斉に否定した。
「しかーし、業務研究もそうだけど複数人で何かを作り上げるって難しいよな。みんなそれぞれの思いがあるわけだし」
いつきは少し難しい顔をして突然切り出した。
「正直、ひとりで業務研究やるって方が楽だよな。自分の考えとセンスだけで通せるから。メンバーがいるとみんなで集まって話し合って、それから作成に入らなきゃいけないし」
「・・・それが世の普通じゃないの?」
まゆは眉をひそめて突っ込んだ。
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