カラスの下には⁈

1/1
30人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ

カラスの下には⁈

外で庭の剪定中(実家のね)、どこからか、 「ちょっと、ちょっと」 姉の声だ。 姿は見えず。 どこから? 姉は、年に数回(片手くらい?)美容院と買い物(自分のものだけ!)に行くくらいで外にでない。 最近は、母の認知や足が悪いこともやっとわかったようで、自分の買い物を頼むことも無くなった。(代わりに私に買い物メールくるけどね) 庭にも出てこない。 介護サービスのスタッフとも会わないようにしてる(スタッフさんもそうしてくれてる。ありがとう。) どこから声がしてるのかわからん。 トイレの窓を開ける音がした。(よく外の気配を伺ってることがあるのだ) 急ぎなのか? 「何?」 さすがにトイレの窓に向かって会話できへんから玄関へ戻った。 「昨日の夜に家の横でカラスがすごい鳴いてたんやけど。」 「へぇ〜。」(としか言いようがない) 「何羽もいたと思うわ。すごい鳴いててん。なんかあるんちゃうかなと思うくらい。」(なんかって?) 「へぇ〜。」(で?) 「なんか.....死体でもあるんちゃうかな。」(なんかって.....) 姉よ、 死体があるかもしれへんとこへ私を見に行かそうとしてるんか? 「死体あるかもしれんとこ見に行くのいややで!」(笑) なんで(笑)か? カラス=死体の妄想がビックリしすぎて思わず(笑)だ。(妄想でないかもしれへんけど....) あまりの唐突な発想に思わず笑ったら、姉もさすがにそう思ったのか少し笑ってた。 コロナの時も、紅麹の時もすごい恐怖心があった。 外の世界がそれほど怖いならなかなか引きこもりは解消でかきないな.....。 見えてる世界は同じでも、考え方で世界は変わる。 (ちょっと哲学的?) 怖いこともあるけど、わくわくすることもたくさん。 家族とはうまくいかなかったけど、だれか外の世界へ導いてくれる人が姉にもいれば.....(私は両親だけでおなかいっぱい) ちなみに死体はありませんでした。 2cd57edc-53e0-49ed-a6fc-521d57fb6285 どこでもすぐ倒れる....   
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!