ゆるゆる介護日記2

焼きそば ひとつ

なんとか甲子園を諦めた（もともとやってなかった.....）

でもデイサービス以外どこにも出かけられないのもかわいそう。

「昼ごはんでも行こか？」（ごはんだけやで）

「前に言ったそば屋行こか。美味しかったし。」（あなたが食べたのはカレーラーメンだけど）

「ええよ。コインランドリーどうせ行くし。隣りやから。」

都会にしては珍しく駐車場も広くて無料。
入り口の階段も2段だけだからなんとか行ける。
身障トイレはないが、家が近いのですぐに帰れば大丈夫だろう。

店に行くのも下調べが重要だ。

「掃除がひと段落したら行こか」

昼の配達弁当がある日だが、私が食べればいいかと思い、急いで掃除。

そして、
「ごはん食べに行こかぁ」

そこで見たものは....（キャーーー！）

「お父さん、お弁当どっちにする？」（もちろん母にも外食伝え済み）

弁当を食べようと箸を持つ父の姿であった。（すでにごはんに箸が突き刺さってた）

「食べに行くんちゃうの？」

「まあ、行ってもええけど。」（なぜ上から目線⁈）

「おかずは私があとで食べるから置いといて。」

そして、ごはんを半分食べてしまったが、やっと出発し蕎麦屋へ。

「何するの？」

「ビール」（はやっ）

「あとは？」

「う〜ん.....。」

悩んでるように見えて、手元のメニューを見ずに他のお客さんをジロジロ見てる。
目の前のことに集中出来ない「注意障害」だ。
（ビール以外）

「蕎麦にする？」

「う〜ん....もりそばにしとかこか」

「せっかくやし、天ぷら蕎麦とかにしたら？」

「そやなぁ。」

そば屋に行きたいと言ったわりに悩んでる。
前も結局、頼んだのはカレーラーメンだ。

「ゆっくりメニューみて決めたらええけど。」（自分で考えて決めるのも大切だ）

「そやなぁ....焼きそばにするわ」（そば屋2回目もそばちゃうんか！）

でも、カレーラーメンも和風、あっさりめで美味しかったし、焼きそばも美味しいかもね。

メニューを5分以上じっくり見て決めたから蕎麦じゃなくも食べたいものを食べた方がいいよね。

お待たせしました。
店員さんを再度呼んで注文、
「すいませーん。焼きそばひとつ！」

「.....うち、焼きそばないんです。」

父よ....
大声で注文してしまったやん！
5分以上メニュー見てたよね。

「すいません。もりそばで.....。」

◯介護のポイント
野球の試合でも、メニューにない焼きそばがあると思うのは、「あるはず」という思い込みが勘違いしたと言うレベルでなく、本人には「事実」だからしかたないのである。

どうしたらいいん？

とりあえず笑っとく（ポイントちゃうやん）

真顔。