Ⅲ.さいあいの庭

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玄覧 【人魚】 寿命が三百年近くあるため成体になると一旦成長が止まる。城の洞窟は元々人魚の住処だった。 【主人公】 人魚と人間のクォーター。両親には似ておらず、隔世遺伝で赤毛人魚の祖父似。人魚の血が混じっているので海中が居心地良く感じるが人間の血のほうが濃いので不老や海中で呼吸が出来る等の能力はない。 【母】 人魚と人間のハーフ。身体は人間だったが人魚の血が濃く不老の気が強く出ている。この時代の例に漏れず政略結婚だが夫との夫婦仲は良く、主人公は正真正銘夫との子ども。 【祖母】 夢は画家であり目利きも素晴らしく才能もあったが、家の存続のため諦めた。そんななか洞窟で赤毛人魚と出会い恋に落ちて幾度か逢瀬を重ねる。主人公が産まれるまで娘は夫との子どもだと思っていた。 【歌】 人魚の歌は求愛の手段。人魚は愛情深く番と決めた相手と一生添い遂げるので、番と引き離されたり死別すれば段々と弱っていき泡となってしまう。危険な状況に陥ったり番が死の淵にあれば引き裂かれることを恐れ共食いすることも。 【魂】 人間にはあるが人魚にはないもの。人間に愛されると人魚にも魂が宿ると言われている。 【白貂を抱く貴婦人】 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画。
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