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ぼくと、夫の刑事さんは、辺りを見回したけれど、もう、誰もいなかった。
……結局、怪盗ネイビーを捕まえることは出来なかった。
でも、盗まれた『見知らぬ恋人』は、戻ってきた。
事件は、一応の解決をみた。
夫の刑事さんは、眠りの国に帰ることになった。
ぼくは、自分の持っている『見知らぬ恋人』に、作者のエステル瑠璃さんのサインが欲しかった。
そう、夫の刑事さんに言うと、夫の刑事さんは笑った。
「いいですよ。妻にサインをしてもらって、送り返しますね」
ぼくは、とても、嬉しかった。
こうして、初恋どろぼう事件は、終わったのだった。
ー END ー
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