隠された真相とは

3/27
前へ
/327ページ
次へ
不気味な管理棟の階段を2階 3階、4階へと上がる。 美東先生と同じで、彼もまた神出鬼没でミステリアスなヴァンパイア。 どこに行けば必ず会えるなんて保証はないんだけど。 でももし会えるとするならば、やっぱり4階のような気がしたの。 薄暗い廊下をまっすぐ歩いて行き、“院長室”と書かれたプレートのドアの前に立った。 あの夜、彼はここを待ち合わせに指定してきた。 だからって何の約束もしていないのに、いつもそこにいるわけないってのはわかっている。 「………………」 私はそっとドアノブに手をかけると、ゆっくりと捻った。 ………っ 途中引っかかりがあって、ノブは全部回りきらなかった。 鍵が、かかっているという事だ。
/327ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加