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「ひゃあ」
顔から思い切りぶつかった私は、その衝撃の反動でバランスを崩し後ろにと尻餅をついてしまった。
「ぃ…いたたぁ」
着いたお尻も痛いけど、どうやらくわえたままのストローが口に刺さったみたいで、口の端を少し切ってしまった。
横着した罰が、こんな形で返ってきちゃうなんてね。
「やだ、もぉ…」
「…大丈夫?」
すると尻餅を着いている私の目の前に、白くてキレイな手が差し伸べられた。
そうだ、私ったら誰かにぶつかったんだ。
「あの、すみませんでし…」
顔を上げてその手の主を見上げて見て、私は息を飲んだ。
そこには、見違えるほどのキレイな容姿の男性が私を見つめていたのだから…。
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