35人が本棚に入れています
本棚に追加
色白くキレイな素肌に、対照的な黒い髪。
その黒い髪は長く伸ばされ後ろでまとめられているが、前髪や横髪が顔にかかっていて妖しい色っぽさもあった。
そしてかがんでいるのに私は首を高くして見上げるぐらい、背なんかもスラッと高い。
そんな、まるで作られた人形のような美形な男性を前に、私はしばらく時が止まったかのように見惚れてしまっていた。
「…ん、血が…」
すると、目の前の彼は差し出した手を私の口元にあてた。
「え」
そしてキュッと指で私の唇を拭って見せると、さっきストローで刺した時の血がついていた。
「怪我、したんだね」
「あ、はい。
ちょっとストローで…(うわっ)」
言ってる途中、彼はその血の付いた指を自分の口元に近付けると、ペロと舐めたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!