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高校を卒業した僕は、県外にある大学に通うべく、一人暮らしを始めた。
あの日、電車の中で声を掛けられた女子生徒の龍人とは、その後、見かけることはあっても話すことはなかった。
彼女は僕より2年先輩だった。直接聞いた訳ではないが、僕は午年なので、龍人ならば必然的に2つ上ということになる。
なので、僕が2年に上がる少し前から、彼女を見かけることはなくなった。彼女は無事卒業し、新天地へと旅立ったのだろう。
僕にとっては、どうでもいいことだったが。
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