11人が本棚に入れています
本棚に追加
「こっちが織田直樹、その隣が石嶺ひかり、向かいにいるのが徳田啓介」
僕は3人の顔を見て一礼した。石嶺と紹介された女性だけが会釈を返してくれた。
「こいつがこの前話した柳田修平。まぁ俺の幼馴染みってとこか」
僕は徳田という男の隣に腰かけた。変わらず、部屋の空気は重い。照明の暗さが、それをより際立たせていた。
地下街にあるバー。しかし3人ともアルコールは飲んでいないようだ。3人の前には、グラスに入った烏龍茶が並んでいた。
この人たちは、いったい誰だ?
そして小池さんは、なぜ僕をここに連れてきたのだろう?
「よお、修ちゃん。久しぶり。3日ぶりか?」
この店のマスターらしき人がお茶を運んできた。そしてグラスを小池さんの前と、僕の前に置いた。
最初のコメントを投稿しよう!