2.同 盟

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「織田の言う通りだ。ここまで連れて来て…、下手に喋られたら、俺たちが危ない」  僕の隣にいる徳田と紹介された男性も、織田の発言に賛同しているようだった。 「まぁ、そう言うな。ただの幼馴染みじゃないんだ。龍人と一般人。いろいろあった仲だ」  小池さんは2人とは対照的に、リラックスしていた。その表情には、時折笑顔も見られる。 「小池さん、ここっていったい…?」  僕は我慢できずに聞いた。中身の見えない話が、不安を更に増幅させていた。 「俺たちは理想郷を創るために集まったんだ」  小池さんは、ゆっくりと話し始めた。
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