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約束の時間の10分前、僕は『Bar doing』へ続く階段を下っていた。重い扉を開け、マスターに会釈して、奥の小部屋に入った。
織田さんと徳田さんはすでに到着しており、珍しくビールを飲んでいた。
「お疲れ様です」
僕は二人に挨拶して、この前と同じ席に着いた。
「修平、お前も飲むか?」
織田さんが声を掛けてきた。織田さんとは、バーベキューの時に一緒になり、会話をする中で仲良くなっていた。
「楽しんでるようだな、サークル活動」
徳田さんもビールを飲みながら、声を掛けてきた。徳田さんとはハイキングで一緒になり、その時に会話をしていた。
「もっとシビアでギスギスしてるのかと思ってました。でもすっかり楽しんじゃって」
僕が運ばれてきたビールを持つと、織田さんと徳田さんはグラスを差し出し、軽く乾杯した。
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