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「それくらいが丁度いい。まずはサークルに溶け込まないと」
織田さんはグラスを一気に飲み干し、次のビールを注文した。
ここに集まるということは、何か重要な話があるのだろうけど、2人から緊張感は全く感じられなかった。
僕が1杯目のビールを飲み終わる頃、石嶺さんと小池さんが入ってきた。
「なんだ。もう飲んでるじゃん」
「お前らが遅いんだ」
織田さんはそう言うと、3杯目のビール注文するべく、マスターに声をかけた。
織田さんのと合わせて3杯のビールが運ばれてくると、僕たちはまた乾杯をした。と同時に、マスターが次々と料理を運んできた。
「お前たちがここでまともに食事するなんて、珍しいな」
「たまには店の売り上げに貢献しないと」
「そいつぁ、ありがとう。でも無理すんな。大学生は」
ピザに唐揚げ、サラダにポテト。狭いテーブルには所狭しと料理が並んだ。僕たちはビールを飲みながら料理を食べ、何でもない話をして笑った。
このメンバーで、こんなリラックスした雰囲気。初めてだ。
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